AGA(男性型脱毛症)とは?他の脱毛症(ハゲ)との違いは?

AGAとは男性型脱毛症のことです。

その名称からも分かるように、主に成人男性に見られる脱毛・薄毛のことであり、男性ホルモンであるジヒドロテストステロン(DHT)が大きくかかわっています。

このページでは、AGAの特徴や原因、治療法や治療費の相場など詳しく解説していきます。

AGAとは進行型の脱毛症

AGAは進行型の脱毛症
AGAによる薄毛や脱毛は、進行するものなのか?というのは多くの人にとって気になる問題でしょう。そして残念ながら、AGAは進行性の脱毛症となります。その進行度には個人差があり、ゆっくりと薄毛が進行する人もいれば、数年ですっかり以前の面影のない頭皮になってしまう事もあります。

しかし、個人差はあれどもAGAが進行性である事に間違いはなく、放置していて改善するという事はありません。おのおののスピードでAGAは進行していってしまうのです。

そのため、AGAかもしれないと感じた時が治療をスタートするきっかけとなります。AGAは進行性の脱毛症ではありますが、適切な治療を行う事により進行をストップすることも発毛を促すことも可能なのです。AGAになったからといって何も諦める必要はありません。

AGAの症状は?他の脱毛症(ハゲ)との違いは?

AGAの症状や特徴
AGAの特徴としては、主にその性別は男性であり、思春期を過ぎてから発症するということです。また、その罹患(りかん)率は年齢層が高くなるほどにアップします。日本人の成人男性の実に3人に1人は、AGAを発症すると言われているほど発症者の多い脱毛症です。

またその発症部位の多くは頭頂部や前頭部に起こり、いわゆるM字の状態になります。後頭部には脱毛の症状が見られないというのもAGAの特徴となります。そのためAGAでは頭全体の髪が脱毛といったケースはありませんし、後頭部のみが脱毛するといった事もありません。もしそういった症状が見られる場合は、AGAではない別の症状が現れていると考える必要があります。

AGAではない脱毛症は、頭皮だけでなく眉毛やまつげなどにまで症状が広がり、体毛まで脱毛が起こるものもあります。ですがAGAで起こる脱毛は、頭皮に限定されその他の部位に症状が及ぶ事はありません。これもAGAの特徴だと言えるでしょう。

AGAの原因とメカニズム

AGAの原因とメカニズム
AGAの原因の多くを占めるのが、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)です。男性の場合、男性ホルモンのテストステロンは、男性らしい身体や機能を維持するためには必要不可欠なものです。ですが、このテストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという酵素と結びつくと悪玉男性ホルモンとも呼ばれるジヒドロテストステロン(DHT)が生成されます。

そして、DHTが毛乳頭にある受容体アンドロゲンレセプターと結合することにより脱毛因子が生み出され、ヘアサイクルに異常が生じると共に脱毛が始まるのです。これがAGAが発症のメカニズムとなります。

AGAの予防法や対策法

AGAの予防法や対策法
AGAは予防や対策として推奨されている方法について紹介します。

1.バランスの良い食事

髪の毛のためには海藻というイメージがあるでしょう。ですが、実際は特別に髪の毛に良い食材というものはなく、ミネラルやビタミン、タンパク質をバランスよく摂取する事が一番大切なのです。何かひとつの栄養素を多く摂取するのでなく、バランスの良い食事を心掛けましょう。

逆にアルコール、脂肪や糖質などの多すぎる偏った食事はよくありません。頭皮の毛穴を詰まらせてしまったり、毛髪の成長に悪影響を及ぼしたりしてしまう可能性がありますよ。

2.規則正しい生活スタイル 

起床や就寝時間に気をつけて、規則正しい生活を送りましょう。睡眠不足はホルモンバランスを乱したり、成長ホルモンの分泌が減少したりするなど頭皮に毛髪にもよくありません。

3.喫煙

たばこは毛細血管を萎縮させてしまいます。つまり、喫煙は血行不良を招くということです。頭皮が血行不良になると、毛髪に栄養がいかず、髪の成長にも影響が出てしまいますから、禁煙をするほうがベストです。

4.適度に身体を動かす

ウオーキングなど適度に身体を動かすことは、ストレス解消になりAGA予防にも有効です。ストレスは、血行不良、ホルモンバランスの乱れを起こしますから適度に身体を動かすことはおすすめです。

5.頭皮をきれいに保つ

適切なシャンプーで頭皮をきれいに保ちましょう。皮脂やスタイリング剤などの汚れにより、毛穴が詰まると頭皮にも毛髪にとってはよくありません。頭皮は清潔に保つ事を心がけてください。

6.頭皮マッサージ

頭皮を優しくマッサージする事もおすすめです。マッサージをする事で血行が促進され、頭皮を良い状態に保つことができるようになります。ただし、強いマッサージは頭皮を傷めて逆効果になるので厳禁です。

AGAは上記の予防・対策を行っても必ずしも発症を抑える事ができるものではありません。遺伝や体質的な事も大きく影響するAGAは、人によってどんなに適切な予防・対策をしても防ぐ事ができない場合も多いのです。

AGAを治療する方法は?

AGAの治療方法
AGAは市販薬や専門クリニック、皮膚科で治療を行う事ができます。また、育毛サロンでもAGAのケアを行っています。それぞれの施設により治療方法は異なっており、料金にも違いがあるため、どこでどんな治療をするか慎重に選びたいものです。

一番治療方法の種類が豊富といえば、AGA治療専門クリニックになります。専門クリニックでは、外用薬や内服薬の処方、メソセラピーやHARG療法といった頭皮に直接注射を行う施術などを選択する事が可能です。また皮膚科では、主に外用薬と内服薬の処方によりAGA治療が行われています。専門のクリニックに比べると、薬の処方が中心となり治療方法の選択肢は少ないでしょう。

医療施設ではない育毛サロンでは、医薬品の処方や注射器を使用した施術を行う事はできませんが、サプリメントやマッサージ、最新のマシンを使用したケアを行う事ができます。

こうしたさまざまな治療方法がある中でも、AGA治療の中心となっているのは外用薬や内服薬によるものです。そこで外用薬や内服薬ついて見てみましょう。

外用薬

AGA治療の外用薬には、ミノキシジルやアロビックスなどがあります。今主流となっているのは、ミノキシジルで血管の拡張作用や毛乳頭・毛母細胞の活性作用があり発毛を促す効果があります。日本皮膚科学会でもミノキシジルのランクはAに位置付けられており、AGA治療薬として有効であると認められているんですね。

アロビックスもミノキシジルと同じように、血行促進などの作用があり脱毛に効果があります。ただその効果はミノキシジルよりもお取り、AGA治療薬としてのランクはCです。

内服薬

AGA治療の内服薬としては、フィナステリドやデュタステリドが主成分の薬が主流となっています。フィナステリドではプロペシア、デュタステリドではザガーロがクリニックで処方される一般的な内服薬です。

AGA治療薬の内服薬は、脱毛の原因となるヒドロテストステロンを生成する5αリダクターゼを阻害する作用があるという共通点があります。その効果として、脱毛の抑制があげられますが、ミノキシジルほどではないにしろ発毛効果もある事も分かっています。しかし、内服薬の場合は発毛効果というより脱毛を防ぐ、進行を止めるといった効果が中心です。

AGA治療にかかる費用の相場はどのくらい?

AGA治療にかかる費用の相場はどのくらい?
AGA治療は、脱毛薬として承認されているアロビックス以外は自由診療となり保険の適用を受ける事ができません。そのため治療方法によって費用は異なりますし、同じ処方薬であってもクリニックによっても費用は違います。

治療施設ごとの相場は、AGA専門クリニックでひと月3万円前後、皮膚科で1万円~1万5千円前後、育毛サロンは半年コースで50万円前後が相場となるでしょう。市販のミノキシジル配合製品は1ヶ月1万円前後が多くなっています。個人輸入の場合は、1ヶ月数千円ともっとも安くすむはずです。

ただ上記は、治療施設ごとの相場となり選択する治療方法によりまた費用の相場は異なります。治療方法ごとの相場なら、外用薬や内服薬の処方は1ヶ月5千円~1万円、クリニックオリジナルの薬では2万円~、メソセラピーは1回5万円~、HARG療法は1回10万円~です。

AGA治療の副作用とは?

AGA治療の副作用とは?
AGA治療では、5αリダクターゼ阻害薬では、リビドー減退や勃起不全、精子量の減少や質の低下といった副作用が起きる事があります。ミノキシジルなどの外用薬では、頭皮のかゆみや火照り、湿疹といった副作用の他、多毛などの副作用が起きるという報告がされています。どちらも治療薬との因果関係がハッキリとしている重篤な副作用が起きたという報告はありません。

そのため適切な使用による副作用は極めて少なく、また症状は軽いと言えます。

また、副作用とは少し意味が違いますがAGA治療では開始1~2ヶ月目に脱毛の症状がみられることがあります。

AGA治療薬の効果実感率は?

AGA治療薬の効果実感率は?
AGA治療薬は、それぞれ高い効果実感率を誇ります。プロペシア(フィナステリド)年間投与により~改善58%・現状維持40%、2年間投与改善68%・現状維持38%、3年間投与で改善78%・現状維持20%となり維持と改善を合わせると90%以上の効果実感率となっています。ミノキシジルでは48週間の使用で軽度~著名な改善を含め95%以上であり、AGA治療に効果的である事が分かるでしょう。

治療薬が飲めない人とは?

治療薬が飲めない人とは?
女性や未成年は治療薬を服用する事はできません。また、持病があり薬を服用している場合も、医師の判断により断られる場合があります。肝臓に疾患がある場合も服用する事ができない可能性があるでしょう。

AGA治療薬は女性や子供に危険

女性や子供は要注意
AGA治療薬の中で、ホルモンに影響が出るフィナステリドやデュタステリドは女性や子供には危険な薬です。これらの成分は、経口摂取だけではなく経皮吸収される薬なので、手で触れるだけでも危険があります。

妊娠中や授乳中の女性の場合、胎児の生殖器官の女性化などの大きな問題が現れたり、乳児の生殖器官の発達に影響が出たりする可能性があるのです。また身体の成長途上にある子供の場合も、なんらかの異常をきたし、腎臓などに大きな負担が現れる事が考えられます。