初期脱毛は細い毛しか抜けない?太い毛が抜けたら要注意!

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初期脱毛はAGA治療を始めて間もない時期に抜け毛の量が増える症状ですが、細い毛髪が抜けることが多いという特徴があります。なぜ通常の抜け毛とは異なり、細い毛髪ばかり抜けていくのでしょうか。そこにはAGA改善のプロセスや、ヘアサイクルが大きく関わっています。

今回は、初期脱毛で細い毛だけが抜ける理由や初期脱毛の期間、抜け毛の量などについてお伝えします。

初期脱毛とは?

初期脱毛とは?
初期脱毛は、AGA治療の初期段階で起こる脱毛症状のこと。薄毛を改善したいのに抜け毛が増えるため、薬が効いていないのではないか、AGAが悪化しているのではないかと誤解しがちな症状ですが、初期脱毛が起こるのは「ヘアサイクルが改善に向かっているから」としてポディシブに受け取られています。

毛周期とも呼ばれるヘアサイクルは、毛髪が生成されて成長する「成長期」、成長がストップする「退行期」、髪が抜ける「休止期」の3つの時期に分けられます。AGAになるとヘアサイクルが乱れて「成長期」が短くなり、「退行期」や「休止期」が長くなるため毛髪が育たず抜けやすくなると考えられています。AGA治療薬を服用すると乱れていたヘアサイクルが正常化し、再び毛髪の成長が始まろうとします。しかし新しく生成された毛髪が発毛するためには、ヘアサイクルが乱れていた時期に生えた古い毛髪が抜ける必要があります。この過程で起こる抜け毛のことを初期脱毛と呼びます。

初期脱毛は細い毛だけ抜ける理由

初期脱毛は細い毛だけって本当?理由は?
初期脱毛では、細くて弱い毛髪が抜けることが多いといわれています。上記でも触れましたが、AGAによってヘアサイクルが乱れると健康な毛髪が育ちにくいため、生えてくる毛髪も細く弱いことが大半です。AGA治療を開始するとヘアサイクルが改善に向かい、細い毛髪は新しい毛髪と生え変わるように抜けていきます。初期脱毛が終わると太く健康な毛髪が生えてくると考えられていますので、過度に心配せず治療を続けることが推奨されています。

あきらかに太い毛が抜けてる場合は初期脱毛ではない?対策は?

あきらかに太い毛が抜けてる場合は初期脱毛ではない?対策は?
では、あきらかに太い髪の毛が抜けている場合、それは初期脱毛ではないのでしょうか?AGA患者の頭皮にも正常なヘアサイクルによって、十分に成長した髪の毛も存在しています。そうした成長しきって休止期に突入した毛髪は、当然男性ホルモンの影響を受けたものより太いものです。

通常初期脱毛では、どうしても割合の多い休止期の細毛が抜けるため太い毛が抜けるのは異常だと思いがちです。しかし、初期脱毛の抜け毛に太い毛が混じっているからといって問題にはなりません。その髪の毛が成長をしきった休止期の毛髪であれば、細くても太くても関係はないのです。

ただし、危険なのは成長期の髪の毛が抜けるということ。しかし、普通成長期の毛髪は毛根がしっかりとしている為、自然に抜け落ちるという事はありません。せっかく生えてきた健康的な毛髪が抜け落ちる場合は異常な事態だと言えるでしょう。素人が答えを出すことはできませんから、初期脱毛時に気になることがあれば医師に相談をするのがベストです。

初期脱毛がおこる時期は?いつまでつづく?

初期脱毛がおこる時期は?いつまでつづく?
初期脱毛は、AGA治療を開始して10日~30日程度で発症し、1~2か月ほど続くケースが主流です。個人差があるため、初期脱毛の期間が7日程度であったり、3か月ほど継続する場合もあります。また、中には初期脱毛が起こらない人もいます。初期脱毛が起きないと薬が効いていないのではとかえって心配になる人もいるようですが、初期脱毛の発症は人によるため、初期脱毛が起こらなかったとしても薬が効いていないわけではありません。なお初期脱毛の期間が長すぎる場合、AGA以外の脱毛症が起きている可能性もあるため自己判断せずに信頼できる医師に相談しましょう。

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初期脱毛で抜ける量は?

初期脱毛で抜ける量は?
通常であれば1日に抜ける髪の量は1日100本前後ですが、初期脱毛期には1日200本~300本前後の毛髪が抜けると考えられています。個人の頭皮環境やヘアサイクルに左右される部分もあるため、上記の毛量に達しない場合もあります。また、抜け毛の量は日によって変化するため、毎日大量の髪の毛が抜け続けるというわけでもありません。抜け毛が増えたり減ったりを繰り返しながら徐々に終息していきます。

初期脱毛がおこりやすい治療法は?

初期脱毛がおこりやすい治療法とは?
AGAには様々な治療方法がありますが、初期脱毛がおこりうるといわれているのは主に以下の治療薬です。

1.ミノキシジル

ミノキシジルは、血行を促進すると共に毛根に働きかけて発毛を促す有効成分のこと。日本では外用薬タイプが市販されています。ミノキシジルによって毛根が活性化されると発毛だけでなくヘアサイクルの改善にも期待できますが、新しい毛髪を生成する過程で初期脱毛が起こると考えられています。なお、日本皮膚科学会によるガイドライン(2017年版)にも、「外用初期に休止期脱毛がみられることがある」と明記されています。

2.フィナステリド錠

プロペシアなどに配合されているフィナステリドは、AGAの要因となる酵素5αリダクターゼを阻害することで薄毛を抑制する効果が期待できる成分です。毛根に直接働きかける作用がないため、ミノキシジルよりは初期脱毛が起こる可能性が低いとも考えられていますが、ヘアサイクルが整うプロセスで初期脱毛が起こる場合があります。

3.デュタステリド錠

ザガーロなどに配合されているデュタステリドは、フィナステリドと同じく5αリダクターゼを阻害する有効成分で、フィナステリドより広範囲の薄毛に対応できるとして近年注目されています。フィナステリド同様、ミノキシジルよりは初期脱毛が起こりにくいという見解もありますが、乱れていたヘアサイクルが改善する過程で初期脱毛が生じるケースがあります。

これって初期脱毛?初期脱毛ではない脱毛の症状は?

脱毛症にはいくつか種類があるため、「初期脱毛と思っていたが別の脱毛症だった」というケースも考えられます。ここでは、初期脱毛ではない脱毛の症状について4点紹介します。

1.円形状に脱毛している

10円玉ほどの大きさに脱毛している場合は、初期脱毛ではなく円形脱毛症の疑いがあります。円形脱毛症は誰にでも起こる可能性があり、短期間で急速に進行するのが特徴です。脱毛部分と髪が生えている部分が明確なため、初期脱毛との区別がつきやすい一面もあります。

2.頭皮に炎症が起こっている

外用薬タイプの治療薬を使用した際、頭皮に赤みやかゆみなどの炎症が起こって抜け毛が誘発されるケースがあるようです。外用薬を使用して頭皮に炎症が生じた場合は、使用を中断し速やかに医師に相談してください。

3.フケやかゆみが増加した

抜け毛と共にフケやかゆみが増えたという場合は、脂漏性脱毛症や粃糠性脱毛症が起こっている可能性があります。前者は皮脂の過剰分泌によって増殖したマラセチア菌が原因で発症し、後者は地肌の角質にトラブルが起こって生じるといわれています。

4.帽子やヘルメットを長時間被ることが多い

帽子やヘルメットを長時間被るなど頭部を圧迫する機会が多い場合は、圧迫性脱毛症を発症している疑いがあります。圧迫性脱毛症は、前頭部分や頭頂部などAGAで脱毛しやすい箇所に抜け毛が起こるという特徴があります。

まとめ

まとめ
初期脱毛は新しく健康な毛髪を生成する準備段階のようなもの。古く細い髪の毛が抜けたあとは、健康な毛髪が生えてくると考えられています。過度に不安になったり自己判断で治療を中断したりせず、前向きに乗り切っていきましょう。