デュプロストで初期脱毛はおこる?いつまで続く?

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デュプロストは、AGA改善に有効とされる成分「デュタステリド」を配合したインド製の医薬品です。

デュタステリドを配合するザガーロなどとほぼ同等の効果が期待できるといわれていますが、服用後に毛髪が抜ける「初期脱毛」に悩むケースが多いようです。一見副作用のように見える症状ですが、初期脱毛はAGA治療の重要なステップのひとつでもあります。

今回は、

  • デュプロストの初期脱毛や他の副作用
  • デュプロストの購入
  • デュプロストの使用方法

などについて紹介します。

デュプロストとは


※写真はイメージです

デュプロストは、AGA改善に期待できるとされるデュタステリドを主成分とした内服薬です。インドのシプラ社にて製造されており、デュタステリド配合のAGA治療薬として有名なザガーロのジェネリック医薬品のひとつとして知られています。

作用・効果

デュタステリドにはAGAを引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンの生成に関わる還元酵素「5αリダクターゼ」を抑制する作用があり、薄毛や脱毛の改善効果に期待できるといわれています。5αリダクターゼの抑制といえば、世界的にポピュラーなAGA治療薬「プロペシア」などに配合されている「フィナステリド」の作用としても知られています。

フィナステリドとの違い

5αリダクターゼには1型と2型の2タイプがありますが、フィナステリドが5αリダクターゼの2型のみに作用するのに対し、デュタステリドは1型と2型両方に作用するため効き目が出やすいと考えられており、AGA治療の新薬として関心が寄せられています。

価格

現在日本ではイギリスのグラクソ・スミスクライン(GSK)株式会社が製造するザガーロがデュタステリド配合のAGA治療薬として承認されていますが、ザガーロよりデュプロストの方が安価で流通しているため、費用を抑えて使用できるAGA治療薬として注目されています。

デュプロストで初期脱毛が起こるメカニズム

デュプロストで初期脱毛が起こるメカニズム
デュプロストで初期脱毛が起こるのは、主成分のデュタステリドによってヘアサイクルが改善に向かっているからと考えることができます。

毛髪の生成サイクルには、毛髪が成長する成長期、毛髪の成長が滞り停止する退行期、毛髪が抜けていく休止期があります。AGAなどが原因で3つのサイクルが乱れると、毛髪が抜けやすくなったり新しい毛髪が育ちにくくなったりすると考えられています。

AGA治療薬を服用することでヘアサイクルが正常に向かおうとしますが、その過程で古く弱い毛髪が抜けることがあり、この症状のことを初期脱毛と呼びます。

初期脱毛が終わったあとは健康な新しい毛髪が生成されると考えられています。初期脱毛が起きても悲観的にならず、治療薬の効き目が出てきたサインと捉えて前向きに治療を続けましょう。

初期脱毛はいつまで続く?

初期脱毛はいつまで続く?
AGA治療薬による初期脱毛の期間は、人によって多少前後しますが一般的には1か月から数か月程度といわれています。初期脱毛が始まる時期にも個人差があり、服用後数日で初期脱毛が始まったという場合もあれば、1~2週間ほど経過してから脱毛し始めたというケースもあるようです。なお、初期脱毛の期間が長すぎたり新しい毛髪がなかなか生えてこないといった場合は、自分の判断に頼らず専門医に相談しましょう。

初期脱毛中の対策

初期脱毛中の対策
初期脱毛を気にしてウィッグや帽子を被る人おりますが、頭皮が蒸れてしまうと頭皮環境が悪化する原因になりますし、初期脱毛とは別の理由で抜け毛が増えることがあります。せっかくの治療の効果を妨げる可能性もありますから、頭皮を隠したいなら通気性の良いウィッグや帽子を選んだり、短時間の着用にとどめるようにしてください。

デュプロストの初期脱毛以外の副作用

初期脱毛以外の副作用
デュプロストには、内臓や男性機能などに影響を与える副作用があると考えられています。また、未成年や女性は使用できない医薬品のため取り扱いに注意する必要もあります。ここでは、デュプロストの主な副作用や注意点について紹介します。
副作用

1.肝臓や肝機能への影響

デュプロストの主成分であるデュタステリドは肝臓で分解されるため、肝臓に負担がかかりすぎると肝機能障害などを引き起こす恐れがあります。また、デュタステリド配合薬は肝機能障害がある方への安全性が確認できていないとされていますので、肝臓に持病がある場合は服用前に医師に相談してください。

2.男性機能への影響

デュタステリドは、性欲減退や勃起不全など男性機能にかかわる副作用が生じることが分かっています。精子や射精障害に対する影響も懸念されているため、妊活中の場合は育毛剤の使用状況について質問されることもあるようです。

3.前立腺への影響

デュタステリドは、前立腺がん検査の指標となるPSA値を50%低下させる作用があることが確認されています。健康診断などでPSA値を測る際は、デュタステリド配合薬を服用していることを必ず伝えましょう。

4.その他

そのほか、過敏症や抑うつ症状、女性化乳房などが生じるケースもあるようです。服用後に体調に違和感があった場合は、自己判断で放置せず速やかに医師に相談してください。

デュプロストの注意点

1.未成年者・女性は使用できない

デュタステリドは未成年者や女性への有効性や安全性が確認されておらず、使用も認められていません。未成年や女性が摂取しないよう保管方法に注意しましょう。

2.妊娠している女性や妊娠の可能性のある女性には触れさせない

妊娠している女性がデュタステリドを摂取すると、男子の胎児の生殖器などの発育に影響を与える恐れがあります。デュタステリドは皮膚からも吸収されるため、妊娠中や妊娠の可能性のある女性が薬剤に触れることのないよう取り扱いに注意してください。錠剤から漏れたデュタステリド薬剤に触れてしまった場合は速やかに石鹸と水で洗い流してください。

3.献血ができない

デュプロスト服用中は献血することができません。有効成分であるデュタステリドは血液中の薬物濃度が下がりにくいため、服用を中断したあとも6か月間は献血をしないよう注意してください。

デュプロストはどこで購入できるの?

デュプロストは日本未承認の医薬品となるため、入手したい場合はネットの個人輸入サイトなどを通じて購入することになります。

価格はおおよそ一箱5,000円から8,000円程度で、ショップによってはまとめ買いで割引になる場合もあるようです。しかし個人輸入で購入した医薬品には、偽物や粗悪品が混ざっていたり思わぬ副作用や健康被害が生じるといったリスクがあります。また、個人輸入の医薬品は公的な救済制度である「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となることもあり、安全性に不安があるためおすすめできません。

国内ではデュプロストと同じ有効成分デュタステリドが配合されている「ザガーロ」が承認されており、クリニックでも処方されています。価格はおおよそ9,000円程とデュプロストに比べると高額になりますが、安全性が確認されている治療薬を選ぶことをおすすめします。

デュプロストの正しい飲み方

デュプロストは1日1回、1錠を服用するのが一般的といわれています。デュプロストには0.5mgのデュタステリドが配合されていますが、デュタステリドの推奨用量は成人男性で1日1回0.1mgとされており、1日の限度として0.5mgまでは服用が可能といわれています。

デュプロストは0.5mgの商品しか流通しておらず、また、カプセルの中身が液体のため分割して服用することができません。デュプロスト1錠を1日おきや数日おきといった期間で調整しながら服用するケースもあるようですが、気になる場合は使用前に医師に相談することが推奨されています。

まとめ

デュプロストによる初期脱毛は、ヘアサイクルが正常に向かっているサインと捉えることができます。海外医薬品になるため自己責任で服用する必要があることを留意しておきましょう。自分に合ったAGA治療薬を選んで薄毛や脱毛の改善に役立ててくださいね。