FAGAとは:女性男性型脱毛症とは?原因や予防法は?治療はどこで受けられる?

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脱毛症といえば男性型脱毛症を意味するAGAが有名ですが、最近は女性に発症する「FAGA」という脱毛症にも関心が寄せられています。FAGAは女性ホルモンの影響が原因で起こる女性特有の脱毛症で、専門治療ができるクリニックも増加しつつあります。

今回はFAGAとは何か、AGAとの違いや原因、対策方法や治療方法・費用などについて紹介します。

FAGAとは?AGAとの違いは?

FAGAとは?AGAとの違いは?
FAGAはFemale Androgenetic Alopeciaの略称で、「女性の男性型脱毛症」を意味します。男性型脱毛症はAGAとも呼ばれ、成人男性に発症しやすい脱毛症として有名です。一見、FAGAはAGAの女性版と思われるかもしれませんが、FAGAとAGAは発症する要因などに違いがあります。

脱毛が起こるメカニズム

FAGAとAGAは脱毛が起こるメカニズムが異なります。AGAはジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンが薄毛や脱毛を引き起こすと考えられています。一方FAGAの場合は、エストロゲンという女性ホルモンが減少することで、もともと女性の身体には微量しか存在していない男性ホルモンが優勢になり抜け毛や薄毛を発症するといわれています。

脱毛症状

FAGAとAGAは脱毛や薄毛の症状が異なります。男性に起こるAGAの場合、頭髪の生え際や頭頂部・後頭部などの毛髪が局所的に薄くなる傾向があります。対してFAGAの場合は、毛髪自体が細くなってボリュームが減り、頭髪が全体的に薄くなるという傾向があります。また、AGAが脱毛箇所と毛髪が生えている箇所との境目が分かりやすいのに対し、FAGAは脱毛箇所との境目が分かりにくいという違いもあります。

女性がFAGAを発症する5つの原因

女性がFAGAを発症する原因
女性がFAGAを発症する最大の原因は女性ホルモンの減少と考えらえていますが、血行不良や睡眠不足なども頭髪の生育に影響を及ぼすといわれています。ここでは、FAGAが発症する主な原因について5点紹介します。

1.女性ホルモンの減少や乱れ

FAGAの発症要因のひとつとして女性ホルモンの減少があります。女性ホルモンが減る原因としては主に次のようなものが挙げられています。
エイジング(加齢)
女性ホルモンの分泌量のピークは20代〜30代前半といわれ、30代後半より減少すると考えられています。分泌量が減ることで脱毛の増加や髪のボリュームダウンといった症状が起こりやすくなります。
ストレス
過度なストレスがかかると、身体や脳が緊張し自律神経が乱れやすくなるといわれています。自律神経が乱れると女性ホルモンの分泌量が減少し、頭髪の成長にも影響を与えるとされています。
食生活
偏った食生活を続けるとホルモンを生成する栄養素が不足し、女性ホルモンの分泌量にも悪い影響を及ぼすと考えられています。ダイエットや食事制限を行っている場合も栄養が不足・偏りやすくなります。

2.血行の不良

血流の流れが滞ると、栄養が毛根に行き届きにくくなり毛髪の健康な成長を妨げるといわれています。また、体温が下がりやすくなるため女性ホルモンの分泌量が減る要因になるとも考えられています。血行不良の原因として挙げられるのは運動不足や喫煙などです。

3.睡眠不足

毛髪の生成やダメージ修復は主に睡眠中に行われますが、睡眠が不足すると毛髪が傷みやすくなったり脱毛しやすくなるといわれています。また、免疫力などの低下を引き起こす要因にもなり、女性ホルモンの分泌にも影響を与えると考えられています。

4.医薬品(ピル)

ピルには女性ホルモンの分泌量を増やす作用があるため、服用中は脱毛が減少するといわれています。服用を中止するとそれまでに脱毛しなかった毛髪が一斉に抜ける場合があるようです。

5.その他

上記の他に紫外線によるダメージやシャンプー、カラー・パーマ剤などが女性の脱毛を引き起こすケースもあると考えられています。

FAGAの予防方法は?

FAGAの予防方法は?
FAGAを予防するためには、女性ホルモンを増やしたりホルモンバランスの乱れを防ぐことなどが鍵になります。ここでは、FAGAの予防につながる対策方法について紹介します。

1.食生活に注意する

女性ホルモンの減少や薄毛を予防するためには食生活に注意することが必要です。髪の栄養源となるタンパク質や、ミネラル・ビタミン・良質な油分などを偏りなく摂取するよう心がけましょう。豆腐や納豆など女性ホルモンのバランスを調整してくれるといわれる大豆イソフラボンが含まれた食品、牛レバーやカツオなど女性ホルモンの分泌に作用するビタミンB6が含まれた食品を摂ることもポイントです。また、イソフラボンは女性の脱毛にも大きく関わるDHTを抑制する作用にも期待できるといわれています。

2.生活習慣や嗜好品を見直す

FAGA対策には生活のリズムや喫煙・飲酒などの習慣を見直すことも重要です。毛髪の修復や成長にかかわる睡眠時間を最低6時間は確保したり、血行不良を引き起こす喫煙を控えるなどの方法があります。また、過度なアルコール摂取によって毛髪の成長に必要な栄養素が壊れる場合があるため、飲酒量についても注意が必要です。

3.ストレスをためない

ストレスは自律神経の働きや女性ホルモンのバランスに大きく影響を与えるため、蓄積しないよう適度に発散しましょう。日光を浴びたり、ウォーキングなどの運動をすることも効果的とされています。運動は血行を促進させる作用にも期待できますので、スクワットなど自宅でできるものを気軽に取り入れてみましょう。

4.自分に合ったヘアケアを行う

自分の頭皮に合ったヘアケアを行うことも薄毛対策のひとつに含まれます。シャンプーに配合されている成分をチェックし頭皮状態に合う製品を使う、シャンプーの仕方に注意するなど、日ごろのヘアケアを見直すことも薄毛を予防するポイントといえるでしょう。

FAGAはどこで治療できる?

FAGAはどこで治療できる?
FAGAは女性向けの薄毛専門クリニックで治療することができます。専門のクリニックであれば、患者の頭髪の状態にマッチした治療方法や処方を受けることが可能です。また、投薬治療をスムーズに行うために血液検査を実施する場合が多いため、健康状態に合った治療を受けられるというメリットもあります。初回のカウンセリングを無料で実施しているクリニックもありますので、症状が気になる場合は相談してみましょう。女性用の育毛剤などを利用して自宅でセルフケアする方法もありますが、症状を悪化させないためにも専門のクリニックを受診することが奨励されています。

FAGAの治療方法やかかる種類ごとの費用相場

FAGAの治療方法やかかる種類ごとの費用相場
FAGAの治療方法にはクリニックに通院する方法や育毛剤・育毛サプリメントを利用するなどの方法があり、種類によって費用も様々です。ここでは、FAGAの主な治療方法やそれぞれの費用相場について紹介します。

1.クリニックに通う

上記でも紹介した女性向けの薄毛専門クリニックに通う方法です。費用はクリニックや治療プランなどによって異なりますが、おおよそ以下のような費用が設定されています。
内服薬による治療 1か月あたり14,000円程度~30,000円程度
外用薬による治療 1か月あたり8,000円程度~30,000円程度
メソセラピー(頭皮注射) 1回あたり50,000円~100,000円
なお、上記以外に血液検査などが必要になる場合があります。

2.育毛剤やシャンプーでセルフケアする

市販されている育毛剤や、頭皮ケアができるシャンプーを使用して自宅でケアする方法です。育毛剤は発毛に有効とされるミノキシジルや植物由来の成分が配合された製品、シャンプーは洗浄力がマイルドで頭皮ケアができる製品などに人気があるようです。
育毛剤(リアップリジェンヌ、マイナチュレなど)1本あたり5,000円程度~7,000円程度
シャンプー(haru  kurokamiスカルプ、アンファースカルプDボーテなど)1本あたり2,000円程度~4,000円程度

3.育毛サプリメントを使用する

毛髪に必要な栄養素や、育毛に効果があるとされる成分が配合された栄養補助食品(サプリメント)を摂取する方法です。薄毛のほかに健康維持にも期待できるという利点があります。
育毛サプリメント(GUNGUN、Growth Project.BOSTON ladiesなど)1本あたり6,000円程度

その他の女性に多い脱毛症

その他の女性に多い脱毛症
女性はFAGAだけではなく、牽引性脱毛症や円形脱毛症などの脱毛症にかかる場合もあります。ここでは、FAGA以外の女性に多い主な脱毛症について4点紹介します。

1.牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は名前の通り毛髪が引っ張られることが原因で起こる脱毛症です。ポニーテールやアップスタイルといったヘアスタイルを継続している人に起こりやすく、髪を長期間牽引し続けることで毛髪や頭皮に負担がかかって発症すると考えられています。また、髪の分け目がいつも同じという場合にも発症しやすいようです。牽引性脱毛症対策としては、頭髪の負担を軽減するよう定期的にスタイルチェンジをする、血行を促進するために頭皮マッサージを行うなどの方法が奨励されています。

2.円形脱毛症

円形脱毛症は円形状に毛髪が抜ける症状のこと。自己免疫疾患のひとつといわれており、身体や精神にストレスがかかることで免疫機能が正常に働かなくなり発症すると考えられています。自然治癒するケースもあるようですが、脱毛範囲が拡大するなど症状が悪化する恐れもあるため早めに医師の診察を受けることが適切とされています。

3.脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は皮脂の過剰分泌が原因で起こる脱毛症です。シャンプーや食生活などの影響で皮脂の分泌量が増えすぎるとフケや湿疹などの炎症が生じ、毛髪が抜けたり育ちにくくなったりするといわれています。脂漏性脱毛症は進行すると脂漏性皮膚炎を引き起こすこともあるため、できるだけ速やかに医師に相談することをおすすめします。

4.分娩後脱毛症

分娩後脱毛症は出産後に一時的に起こる脱毛症のことです。妊娠中は女性ホルモンが活発に働くため毛髪が育ちやすいヘアサイクルの「成長期」が継続しますが、出産すると「休止期」に移行するため毛髪が抜けやすくなると考えられています。分娩後脱毛症は、個人差もありますが出産後6か月~1年程度で自然回復するケースが多いといわれています。

まとめ

まとめ
FAGAは女性ホルモンの減少が主な原因となって発症する女性の脱毛症です。食生活や生活習慣などを見直すことで対策できますが、症状が気になる場合は専門クリニックに相談しましょう。FAGA対策を行って頭皮を健康に、毛髪をより美しく保ってくださいね。