分け目と薄毛の関係性は?「髪の分け目部分」に薄毛が発症するケースもあるって本当?

※一部プロモーション広告を含んでおります

一般的に薄毛は生え際や頭頂部に起こる傾向がありますが、「髪の分け目部分」に薄毛が発症するケースもあります。もともと分け目は地肌が見えやすい部分なので、薄毛が進行しているかどうかの判断が難しく、発見や対策が遅れる恐れがあります。
今回は薄毛と分け目の関係に着目し、分け目が薄毛につながる要因や、分け目薄毛を疑う症状、対策方法などの情報をお届けします。

分け目が薄毛につながる?その原因は?


分け目薄毛の発症には、紫外線や毛髪の負担、生活習慣などが関与しています。ここでは、分け目薄毛の主な原因について紹介します。

1.紫外線による頭皮への負担

髪の毛に覆われていない分け目部分の地肌は、紫外線をダイレクトに浴びるため日に焼けやすくなります。分け目部分の地肌に日焼けが集中すると、毛髪の生成に大きく関わる毛母細胞がダメージを受け、「光老化」と呼ばれるエイジング現象が生じます。光老化によって毛髪が育ちにくくなり、抜け毛にもつながると考えられています。

2.ヘアスタイルによる毛髪への負担

通常、毛髪には「生え癖」があるため、何もしなくても同じ分け目で髪の毛が分かれるようになっています。常時同じ分け目で髪の毛が流れていると、その方向のみに毛髪が牽引され、髪や毛根に負担がかかる恐れがあります。毛髪や毛根の負担は分け目周辺における抜け毛や薄毛を引き起こし、人によっては「牽引性脱毛症」が生じる場合もあります。

3.生活習慣の影響

日頃の習慣は、毛髪の健康にも影響を与えると考えられています。栄養バランスが乱れた食生活を続けていると、毛髪の生成や成長、頭皮の健康状態をキープするための栄養素が不足し、頭髪が育ちにくくなっていきます。また、睡眠が足りないと毛髪の成長に関わる「成長ホルモン」が分泌されにくくなり、育毛の妨げにつながります。

4.精神的負担(ストレス)

ストレスが蓄積し過ぎると、発毛に関わる毛乳頭の作用が弱まって健康な髪の毛が育ちにくくなると考えられています。また、過度なストレスによって地肌の血行が悪くなったり、ヘアサイクルが正常に巡らなくなったりして抜け毛や薄毛を引き起こす場合もあるようです。

分け目薄毛を疑う症状は?

分け目薄毛はある日突然起こるのではなく、徐々に症状が進行していきます。早い段階で分け目薄毛を認識できると、その後の対策がとりやすくなるでしょう。次に、分け目薄毛を疑う症状について紹介します。

・分け目周りの毛髪が細くなり、地肌が見えやすくなっている

分け目薄毛を疑う症状としてまず挙げられるのは、分け目周りの毛髪が細く弱くなってくることです。地肌が見えやすくなっている場合は特に注意が必要といえるでしょう。なお、髪の毛のおおよその健康状態は、抜け毛をチェックすることで確認できます。抜けた毛髪の根元がマッチ棒のように丸い状態であれば健康とされますが、糸のようにまっすぐな形状であれば髪の毛が細くなっていると考えられています。

・毛髪のボリュームが減少し、特定箇所の薄毛が目立つ

分け目部分だけでなく、頭髪全体のボリュームが少なくなっている状態も薄毛進行のサインといわれています。前頭部の生え際が薄くなったり、つむじ周辺の毛髪が薄くなったりといった症状がある場合は、AGA(男性型脱毛症)の可能性もあるため注意が必要です。

分け目薄毛の対策方法

分け目薄毛は、定期的に分け目を変えたり、日よけグッズを活用したりすることである程度対策することが可能です。ここでは、分け目薄毛の主な対策方法について紹介します。

1.コンスタントに分け目や髪形を変える

分け目薄毛の対策として比較的手軽に取り入れられる方法です。分け目をコンスタントに変えることで、髪の負担を分担させ、分け目部分の薄毛を予防することにつながります。分け目を逆方向に変える際は、髪の毛を濡らして、分け目を作りたい方向にクシで梳かし、そのまま毛髪を固定してブローします。その後、整髪料を使用すると新しい分け目が固定されやすくなります。また、トップの髪を短くして分け目を作らない髪形にするという方法も有効とされています。

2.帽子や日傘を活用する

帽子や日傘を利用すれば、紫外線から頭髪や頭皮が受けるダメージを軽減することが可能になります。帽子は、頭皮のムレを防ぐために通気性の良い素材のものを選びましょう。日傘を使用する場合は、遮光率が高いものを選ぶと紫外線だけでなく暑さを和らげる効果にも期待できます。

3.ヘアケアに注意する

分け目薄毛を対策するためには、日常のヘアケアに気を配ることも重要です。毎日のヘアケアといえば「シャンプー」が挙げられますが、頭皮の乾燥が気になる場合は地肌への刺激が少ない「アミノ酸系」シャンプーを使うことが推奨されています。また、頭皮への負担を防ぐために、指の肌で優しく指圧するイメージで頭皮を洗うこともポイントです。仕上げに、ぬるめのお湯でシャンプー液をすすぎます。洗い残しがあると痒みなどを引き起こす可能性があるため、しっかりと洗い流しましょう。

4.生活習慣を見直す

頭髪の健康には生活習慣も関わっています。食事は髪の育成に不可欠なタンパク質やミネラル類、ビタミン類といった栄養素を中心にバランスよく食べることが大切です。また、毛髪の成長は睡眠中に分泌される成長ホルモンによって促されるため、睡眠の質にも注意しましょう。睡眠の質をアップさせるためには、夜更かしを控えて早寝早起きを心がけることが必要です。さらに、薄毛の要因にもなるストレスを蓄積しないよう、適度に発散することも薄毛対策のひとつといえます。

5.専門クリニックを受診する

分け目薄毛が進行している場合や症状が心配な場合は、薄毛専門のクリニックを受診するという方法もあります。医師に診てもらうことで薄毛の原因が確かになるだけでなく、専門的な治療を受けるきっかけにもなります。クリニックの中には無料カウンセリングを実施しているところもありますので、ぜひチェックしてみてください。

分け目薄毛の原因は男女で異なる?

分け目薄毛は男性だけでなく、女性にも発症しやすい傾向があります。ただし、発症の原因は男女で異なるケースが多いと考えられています。ここでは、男女それぞれにおける分け目薄毛の原因を紹介します。

・女性のケース

女性における分け目薄毛の要因としては、ホルモンバランスやヘアスタイルが指摘されています。女性の場合、毛髪のボリュームや艶は女性ホルモンのエストロゲンによって保たれているといわれています。しかし、加齢やストレスなどによってエストロゲンが減少するとヘアサイクルが乱れ、分け目薄毛が起こりやすくなります。また、髪の毛を束ねたり同じ分け目のヘアスタイルを続けたりする機会が多いと、前述した「牽引性脱毛症」が発症しやすくなり、分け目の薄毛につながります。さらに、パーマやカラーリングによって毛髪が弱くなり、分け目周辺の薄毛を引き起こす場合もあるようです。

・男性のケース

男性における分け目薄毛の要因として考えられているのは、主にホルモンや生活習慣などです。男性の薄毛、特にAGAは、男性ホルモンのテストステロンが還元酵素5αリダクターゼによってジヒドロテストステロンに変化することをきっかけに発症します。AGAが進行することで、分け目をはじめとした頭髪が薄くなっていきます。また、乱れた食生活や睡眠不足、ストレスなどが頭皮環境の乱れを引き起こし、毛髪が育ちにくくなって抜け毛につながると考えられています。

まとめ

分け目薄毛は、生え際や頭頂部分の薄毛に比べて気づきにくいといわれています。早い段階で分け目薄毛を認識することで対策が講じやすくなり、症状の悪化を食い止めることにもつながるでしょう。ぜひ参考にして、薄毛対策や育毛ケアに役立ててください。