緑茶が毛母細胞の老化を緩和!?緑茶が育毛に役立つ理由4選

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日本のお茶といえば澄んだ緑色が印象的な「緑茶」。食事のお供や水分補給時など様々な場面で飲まれている緑茶ですが、健康作用があることでも有名ですよね。また、近年では育毛に良い影響を与えるという情報も見かけます。
今回は緑茶と育毛の関係に着目し、緑茶が育毛に役立つ理由や飲み方、注意点などについてお伝えします。

緑茶とは


緑茶はその名の通り「緑色のお茶」の意味もありますが、厳密には茶葉を全く発酵させない「不発酵茶」のことを指します。不発酵とは、茶葉を摘採したあとで早めに熱処理し、酸化酵素の作用を止めること。よく耳にする玉露や煎茶、番茶といったお茶は緑茶の一部とされています。なお、茶葉を最大限まで発酵させる「発酵茶」は「紅茶」、緑茶と紅茶の中間にあたる程度まで発酵させる「半発酵茶」は「ウーロン茶」となります。緑茶には、悪玉コレステロールの低下や抗酸化作用のあるカテキン、緑茶の旨味を引き出しリラックス効果が望めるテアニン、覚醒作用や利尿作用のあるカフェイン、抗酸化作用があるビタミンCといった栄養素が豊富に含まれ、健康にも役立つ飲み物として親しまれています。

緑茶が育毛に役立つ理由

近年、緑茶に含まれている成分が髪の毛に良い影響を与えることが分かり、緑茶を飲むことが育毛につながるとして注目されています。ここでは、緑茶が育毛に良い作用をもたらす主な要素について紹介します。

1.5αリダクターゼの生成を抑制する

緑茶には悪玉コレステロールを低下させる「カテキン」が豊富に含まれていますが、このカテキンは80種類もの成分群から成り立っています。その成分群のうち「EGCg(エピガロカテキンガレートの略称))と呼ばれる成分には、AGAの発症に大きく関わる還元酵素「5αリダクターゼ」の生成を抑制する作用があることが判明しました。5αリダクターゼを抑制することはAGAを引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えることにもつながるため、AGAの発症防止につながると考えられています。

2.毛母細胞の老化を緩和する

緑茶が含むカテキンには、活性酸素を除去する抗酸化作用があります。活性酸素には毛母細胞を含む体内組織を老化させる働きがありますが、カテキンの抗酸化作用によって活性酸素が減ると毛母細胞の老化が緩和され、薄毛対策につながると考えられています。

3.血流改善効果が望める

緑茶に含まれるビタミンEには、毛細血管を拡張させて血流を促す作用があります。血流が良くなることで毛髪に必要な栄養が運ばれやすくなり、育毛にも良い影響を与えるといわれています。

4.ストレス軽減作用が期待できる

緑茶にはリラックス作用があるテアニンが含まれています。薄毛要因のひとつにストレスが挙げられますが、テアニンのリラックス効果によってストレスが軽減され、毛髪に良い影響を及ぼすことが期待できます。
※なお、緑茶を飲むだけで抜け毛が減ったり、劇的に毛髪が増えたりするわけではありません。あくまでも間接的に良い影響を与えるという視点で、育毛ケアのひとつに取り入れることが推奨されています。

ヘアケアにつながる緑茶の飲み方は?

緑茶を育毛に役立てるためには、ただ飲むのではなく、ひと手間かけて緑茶の栄養素を抽出しやすくすることがポイントです。ここでは、ヘアケアにつながる緑茶の飲み方について紹介します。

1.水はカルキを抜く

水道水に含まれているカルキは緑茶に含まれるビタミンCをはじめとした栄養素を壊す可能性があります。水道水を沸騰させてカルキを抜く、または浄水器を使用するなどカルキの入っていないお湯を使いましょう。

2.高温抽出に注意

緑茶に含まれるカテキンは高い温度で溶け出す傾向にあるため、育毛に役立つカテキンを意識的に摂取したい場合は高温で抽出する必要があります。その一方で、お湯が熱すぎるとビタミン類などの栄養素が破壊される可能性があるため、80℃以下の高温すぎないお湯で抽出することがポイントです。

3.血行のために温かい緑茶を飲む

緑茶に含まれるカフェインには身体を冷やす作用があることから、冷たいお茶を飲むと血管が収縮し血行が滞りやすくなります。血行が悪化すると毛髪に必要な栄養が運ばれにくくなるため、温かい温度の緑茶を飲むようにしましょう。

4.回数を分けて少しずつ飲む

緑茶には利尿作用があるため、大量に摂取すると排尿が増えて緑茶に含まれる栄養素が排出されてしまう恐れがあります。湯呑や小さなマグカップ1杯程度を目安に、小分けにして飲むことが推奨されています。

緑茶だけじゃない!毛髪に良いお茶を紹介

緑茶のほかに、抹茶やウーロン茶なども育毛に役立つとされています。ここでは、毛髪に良い影響を与える緑茶以外のお茶について紹介します。

1. 抹茶

抹茶
抹茶は「碾茶(てんちゃ)」を微粉末状にしたお茶のこと。「碾茶」は収穫した茶葉を揉まずに乾燥させた茶葉なので、お湯で抽出するお茶よりも多くの栄養素を摂取できるというメリットがあります。特に、抹茶にはカテキン等を含む「ポリフェノール」が通常の緑茶の2倍程度含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、毛母細胞の酸化をゆるやかにして毛髪の健康的な成長を促進してくれると考えられています。

2. ウーロン茶


緑茶と同じ茶葉から作られるウーロン茶。緑茶が茶葉を発酵させないのに対し、ウーロン茶は半発酵と呼ばれる段階まで茶葉を発酵させるのが特徴です。製造工程の関係でカテキンの割合は緑茶より少なくなりますが、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれるため、毛母細胞の酸化進行をゆるやかにする等の働きが期待できます。また、2016年3月に開催された日本薬学会第136年会において、「ウーロン茶エキスにはⅠ型およびⅡ型の5αリダクターゼを阻害して育毛を促進させる効果がある」ことが発表され注目を浴びました。ただ、この発表については茶葉から抽出したエキスを患部に直接塗布した際の結果であること、実験対象が人ではなくマウスだったことから、人への効果については今後の進展が待たれるところです。

3. ルイボスティー


ルイボスティーはマメ亜科アスパラトゥス属の一種であるルイボスが原料のお茶です。ルイボスティーには抗酸化作用や血流促進作用が望めるフラボノイドが含まれているため、毛母細胞の酸化スピードを緩めたり、毛髪の成長に必要な栄養が運ばれやすくなったりといった働きに期待できます。

4. ドクダミ茶


ドクダミは東アジアに分布する多年草のひとつで、日本ではドクダミ茶としても親しまれています。ドクダミ茶は便秘改善などの効能で有名ですが、ドクダミには毛細血管を強くするクエルシトリンやルチン、イソクエルシトリンが含まれていることから、血流が乱れにくくなる作用が期待できます。血流が正常な状態でキープされると頭皮や髪に栄養が行き届きやすくなるため、育毛にもつながると考えられています。

注意点

緑茶は髪の成長に良い影響を与えますが、飲む時間帯には注意が必要です。緑茶に含まれるカフェインには覚醒作用があり、摂取する時間帯によっては睡眠を妨げる可能性があるからです。毛髪の健康には睡眠時に分泌される成長ホルモンが関わっているため、育毛には質の良い睡眠をとることも重要です。カフェインによって睡眠の質が落ち、毛髪の健康を阻害することがないよう、緑茶を飲む時間帯や量には注意しましょう。

まとめ

間接的にではあるものの、緑茶は育毛につながる良い影響を与えることが分かります。気軽に飲めるため、日常生活に取り入れやすいのも嬉しいポイントです。飲む時間や量に注意して、緑茶を日々の育毛ケアに役立ててくださいね。