ミノキシジルタブレットの初期脱毛でスカスカに?発症率はどのくらい?
ミノキシジルタブレットは、「リアップ」などの育毛剤に使用されている「ミノキシジル」を錠剤化したAGA治療薬です。内服するAGA治療薬のひとつとしても有名ですが、服用後に毛髪が抜ける「初期脱毛」が起こることがあります。抜け毛が悪化してスカスカになるのではないかと心配してしまいそうな症状ですが、初期脱毛はAGA治療の重要なステップのひとつでもあるんですよ。
今回は、
- ミノキシジルタブレットで起こる初期脱毛の原因や発症率
- ミノキシジルタブレットで初期脱毛がおきた方の体験談
- ミノキシジルタブレットで起こりうる副作用
などについて紹介します。
ミノキシジルタブレット(略:ミノタブ)とは
ミノキシジルタブレットは、発毛に有効とされる「ミノキシジル」が配合されたアメリカ生まれのAGA治療薬です。
ミノキシジルはもともと高血圧を改善する薬として開発されましたが、副作用として体毛が濃くなる症状が確認されたため薄毛治療の薬に使用されることになりました。また、ミノキシジルには血管を拡張して血行を促進する作用があり、血液の流れをよくすることで毛髪の生成にかかわる毛母細胞を活性化、発毛や育毛につながる効果が期待できるとされています。
なお、国内で承認されているミノキシジル配合のAGA治療薬は「リアップ」などの外用薬に限られているため、ミノキシジルタブレットは日本未承認の医薬品になります。
ミノキシジルタブレットの初期脱毛でスカスカになる?原因は?
ミノキシジルタブレットによって初期脱毛が起こるのは、ミノキシジルの薬効が現れ始めたからだと考えられています。ミノキシジルタブレットを服用すると頭皮の血行が活発になるため、新たな毛髪が生成されて古く弱い毛髪が押し出されるように抜けていきます。初期脱毛の量は人によって異なり、1日数十本程度の場合もあれば数百本に及ぶ場合もあります。
抜け毛が増えるとスカスカになってしまうのではないかと不安になるかもしれませんが、弱い毛髪が抜けた後は強く健康的な毛髪が生えてきますので、AGA改善のステップのひとつとして前向きに捉えましょう。
ミノキシジルタブレットの初期脱毛の発症率は?
ミノキシジルタブレットで起こる初期脱毛の発症率については、明確な数値が確認できないためはっきりと分かっていないというのが現状です。
そこで、当サイトではミノキシジルタブレット服用者を対象に60名の方に初期脱毛に関するアンケートを実施しました。
ミノキシジルタブレットで初期脱毛はおきましたか?
※AGABOOK調べ|実施日:2019年10月|人数:60名|調査方法:クラウドソーシング
初期脱毛がおきた方は60人中7人(10人に1人の割合)という結果でした。しかし、初期脱毛は薬が効き始めてきたサインでもありますので、発症しても悲観的にならずポジティブに受け取ることが重要です。
ミノキシジルタブレットで初期脱毛がおきた方の体験談
男性|40歳
男性|45歳
男性|32歳
男性|28歳
男性|31歳
ミノキシジルタブレットの初期脱毛の期間は通常いつまで続く?
ミノキシジルタブレットによる初期脱毛の期間は、おおよそ1週間から2か月程度と考えられています。ただし個人差があるため、3か月近く初期脱毛が続く可能性もあるようです。初期脱毛が起こる時期についても個人差があり、ミノキシジルタブレットを服用して間もなく初期脱毛が起こるケースもあれば、10日あるいは1か月以上経過してから起こるケースもあるといわれています。
スカスカの状態のケア方法は?
初期脱毛を起こさない方法は残念ながらありません。
あえてこの時期のお手入れなら、頭皮環境を清潔に保つことが重要です。また、食事もバランスよく摂取して、睡眠もしっかりとる事も大切です。これは、初期脱毛を早く終わらせるといった様な効果がある訳ではなく、初期脱毛終了後に生えてくる毛髪を健やかに育むためのケアになります。
帽子などで隠す人も多いようですが、菌の繁殖を避けるためにも、通気性のよいものを使うようにしてください。
ミノキシジルタブレットの初期脱毛以外の副作用は?
ミノキシジルタブレットには、血圧を下げたり心臓に負担をかけるなどの副作用があると考えられています。副作用の発症率は5%~8%程度といわれています。ここでは、ミノキシジルタブレットによって起こりうる主な副作用について5点紹介します。
1.血圧の低下
もともとミノキシジルは高血圧治療のために使用されていた薬ですが、AGA治療薬として使用した場合にも血圧を下げる作用があります。血圧が下がり過ぎると頭痛や動機、めまいなどの症状が現れる場合がありますので、低血圧の方がミノキシジルタブレットを使用する場合は服用前に医師に相談してください。
2.心臓への負担
ミノキシジルタブレットには血管を拡張させる働きがありますが、人によっては心臓に負担がかかって不整脈や動悸、胸部痛などの副作用症状が現れるケースがあります。心臓に持病がある方は自己判断でミノキシジルタブレットを服用せず、必ず医師に相談した上で服用するようにしましょう。
3.肝臓への影響
ミノキシジルタブレットは肝臓によって分解されるため、肝臓に負担が生じ肝機能障害などの副作用が生じる場合があります。肝臓は異変が起きても自覚症状が出にくい臓器ですので、ミノキシジルタブレットを服用する場合は定期的に血液検査を受けて肝臓への影響をチェックすることが必要です。
4.体毛が濃くなる
ミノキシジルタブレット特有の副作用として知られている症状です。ミノキシジルタブレットには血行を促進する作用がありますが、頭皮だけでなく全身の血行に働きかける作用があるため毛髪以外の体毛にも影響が生じます。体毛が濃くなっても健康面で弊害が生じることはほとんどありませんが、見た目が気になる場合は脱毛や除毛が必要になるケースもあります。
5.その他
上記のほかに、身体のむくみや手足のしびれ、皮膚のかゆみや湿疹、多汗症状、便秘や不眠などの症状が副作用として起こりうると考えられています。ミノキシジルタブレットを服用して体調に異変が起きた場合は自己判断で服用を続けず、速やかに医師に相談してください。
まとめ
ミノタブによる初期脱毛は、その効果の反動とも言えるほど激しい場合があります。1日に500本ほどの脱毛が起きる可能性もある事を知った上で使用するようにしてください。初期脱毛は決して副作用という訳ではありませんから、慌てず焦らず3~6ヶ月間はミノタブを服用してみましょう。
しかし、ミノタブは他のAGA治療薬よりも初期脱毛とは違う副作用が起きやすい薬です。初期脱毛を含め身体に異変や不安を感じたら、医師と相談をしあいながらうまく付き合っていくと良いでしょう。