その抜け毛は本当にAGA?抜け毛の要因について検証

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AGA(男性型脱毛症)は抜け毛や薄毛が進行する脱毛症のことですが、髪の毛は何もしなくても毎日抜けるため、AGAを疑う前に自分の抜け毛が「自然な抜け毛」なのか「危険な抜け毛」なのかチェックすることが必要です。

今回は「抜け毛」にフォーカスし、正常な抜け毛の量や抜け毛が増える季節、注意したい抜け毛や対策方法などについてお伝えします。

一日に抜ける正常な毛髪量とは?


そもそも、一日に抜ける正常な髪の量はどのくらいなのでしょうか。個人差があるため一概には言えませんが、一般的には一日あたり50本から100本程度の髪の毛が自然に抜け、そのうちの5割から7割程度が髪を洗う際に抜けていくと考えられています。このような正常な範囲の脱毛のことを「自然脱毛」と呼び、自然脱毛であれば抜けた髪とほぼ同じ本数の髪の毛が新しく生え変わるため、特に不安になる必要はないといわれています。

季節によって抜け毛の量は異なる?

髪の毛が抜ける量は季節や気候によっても異なります。一年の中で特に髪が抜けやすいといわれているのが春と夏、そして秋です。これらの季節には自然脱毛よりも多い本数の髪が抜けるとされ、最も多いケースで1日に200本程度抜ける場合もあるようです。

春の抜け毛

春に抜け毛が増える理由のひとつに「換毛期の名残り」が挙げられます。そのほか、花粉などのアレルギーが原因で地肌にトラブルが発生し、抜け毛につながるケースもあるようです。また、就職や進学など生活環境が大きく変化することによってストレスが増え、頭皮環境が悪化する可能性も指摘されています。

夏の抜け毛

夏になると紫外線が強くなり、頭皮や毛髪、毛根が傷みやすくなるため抜け毛が増える傾向があります。また、夏は汗が出やすくなることから、地肌に余分な皮脂や汚れがたまりやすくなり、雑菌が繁殖して地肌に炎症が生じたり毛根が傷みやすくなったりするリスクもあります。

秋の抜け毛

秋の抜け毛は春と同じく換毛期の名残りが影響していますが、気温が変化することで自律神経のバランスが乱れ、毛髪の成長に必要な栄養が届きにくくなり抜け毛が増えるといわれています。また、夏の日差しで地肌にダメージが蓄積し、ヘアサイクルが正常に巡らなくなる場合もあるようです。

こんな抜け毛には注意が必要

自然脱毛によって毎日一定数の毛髪が抜けたり、季節的な要因で抜け毛が増えたりすることは特に心配ないといわれていますが、中には注意したい抜け毛もあります。ここでは、危険信号になりうる抜け毛の特徴について紹介します。

1.抜け毛の量が1日200本を超えている

抜け毛が増えやすい季節でもないのに1日に200本以上の髪の毛が抜ける場合は、頭皮や毛髪が何らかのトラブルを抱えている可能性があります。抜け毛の正確な本数を把握するのは容易ではありませんが、シャンプー時やタオルドライ時に抜ける髪の量が明らかに増加していたり、通常より多くの毛髪が枕元についていたりする場合は要注意とされています。

2.抜けた髪の毛が弱々しい、あるいは短い

一般的に、自然脱毛で抜ける毛髪は太くてハリがあると考えられています。抜け毛が弱々しかったり不自然に短かったりする場合は、ヘアサイクルに異常が生じて毛髪が成長しないうちに抜けてしまっている可能性があります。

3.毛根が正常な状態ではない

自然に抜けた毛髪の毛根はマッチ棒のような形状をしており、色も根元に近づくに従って白く変化しているといわれています。しかし、毛根そのものがなかったり、毛根が小さかったり黒い色合いをしている場合や、毛根がギザギザしていたり尖っていたりすると地肌や毛髪に問題が起きていることが考えられます。

抜け毛を引き起こす原因は?

髪が必要以上に抜けてしまう場合は、AGAや加齢、生活習慣が影響している可能性があります。ここでは、必要以上の抜け毛を引き起こす主な原因についてみていきましょう。

1.AGA

「男性型脱毛症」の略称であるAGAは、男性ホルモンの一種である「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」と結びつき、「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変化することで発症します。なお、5αリダクターゼの活性強度には遺伝的な要素が関与しているともいわれています。

2.加齢

年齢を重ねるに従って頭皮が老化すると、地肌が硬くなって血流が滞る場合があります。血流が滞ると毛髪に必要な栄養が運ばれにくくなるため、薄毛や抜け毛につながると考えられています。

3.生活習慣やストレス

生活習慣やストレスも抜け毛を誘発する可能性があります。偏った食生活は身体だけでなく頭皮や毛髪への栄養不足を引き起こし、睡眠不足は髪の成長を妨げる恐れがあります。また、過剰なストレスを受け続けると自律神経が乱れたり、血管が収縮したりして抜け毛や薄毛が生じる要因になると考えられています。

4.その他

上記のほか、誤ったヘアケアが抜け毛の原因となっている場合もあります。また、コインのような丸い形状で髪が抜ける円形脱毛症や、地肌の炎症に伴って生じる脂漏性脱毛症、髪の毛を長時間結ぶことで引き起こされる機械性脱毛症などが発症している恐れもあります。

抜け毛の対策方法は?

必要以上の抜け毛を防ぐためには、食生活や睡眠などを見直したり、必要に応じて医療機関に相談したりすることが大切です。ここでは、抜け毛の主な対策方法について紹介します。
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.食生活を改善する

毛髪や頭皮環境には日常生活で摂取する栄養素が深く関わっています。毛髪の大部分を構成するタンパク質や、タンパク質の生成を促進するミネラル、髪に良いとされるビタミン類や亜鉛を中心に、バランスよい食生活を習慣づけることがポイントです。

2.質の良い睡眠をとる

睡眠が不足すると自律神経が正常に機能しにくくなり、心身を緊張させる交感神経が活発になって地肌が血行不良を起こし毛髪が育ちにくくなります。できるだけ午前0時までに就寝し、6時間を超える睡眠時間を確保するように心がけましょう。

3.ストレスをためない

ストレスをゼロにすることは困難ですが、適度にストレスを発散させることでストレスからの影響を減らすことは可能といえます。趣味に集中したり気分転換を図ったり、生活に軽い運動を取り入れるなど、ストレスを蓄積させないリフレッシュ方法を見つけて実践してみてください。

4.ヘアケアを見直す

地肌の質に合ったシャンプーを選ぶ、シャンプーをよく泡立ててから頭皮を包み込むように優しく洗うなど、日頃のヘアケア方法を見直すことも抜け毛対策につながります。また、地肌の血行を促すためには適度なブラッシングが必要ともいわれていますので、日頃から髪にブラシをかける習慣を取り入れましょう。

5.クリニックを受診する

抜け毛が気になる場合は、皮膚科やAGAクリニックといった医療機関を受診する方法もあります。AGAや円形脱毛症を患っている場合など、症状によっては治療が必要なケースもありますので、医師に相談するという選択肢を持っておくとさらに安心です。

まとめ

自然脱毛や季節的な抜け毛の増加は特に心配する必要はありませんが、抜け毛の量や状態によっては頭皮環境にトラブルが起きている可能性があります。抜け毛の状態をよく観察し、必要に応じて対策をとったり医療機関を受診したりして毛髪や地肌を健康に保ってくださいね。