AGA治療薬が子供に与える副作用は?子作り中や授乳中も取り扱い注意!

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AGA(男性型脱毛症)治療薬の中には、胎児や精子に影響を及ぼす可能性があることから妊活中の服用について慎重になるべきといわれている製品があります。AGAを改善したくても、パートナーや赤ちゃんに影響が出るとしたら心配になりますよね。

今回は、妊活中はAGA治療薬の服用をやめるべきか、AGA治療薬が子供や女性に与える影響などについて検証します。

妊活中はAGA治療薬の服用をやめるべき?

胎児や精子の生育に影響を及ぼす可能性があるAGA治療薬として挙げられることが多いのは、フィナステリドが配合されているプロペシアや、デュタステリドが配合されているザガーロといった治療薬です。双方ともAGAを引き起こす男性ホルモンの生成に関わる還元酵素を阻害することで薄毛改善が期待できる医薬品ですが、副作用のひとつとして男性機能障害が確認されており、フィナステリド錠の場合は服用中に精子の量や濃度が減少したという事例の論文が発表されています。

さらにフィナステリドとデュタステリドは妊娠中の女性の体内に取り込まれると男子胎児の生殖器の生育に悪影響を及ぼす恐れがあり、妊活中の服用について慎重になるべきという声も上がっています。

一方で、男性がプロペシアを服用した場合の精液への移行量は投与量の0.00076%以下であり、極めて微量であるという結果が出ています。また、プロペシア・ザガーロ共に動物実験が行われていますが、双方共に胎児への影響は見られなかったとしています。

このため妊活中に服用しても問題ないという見解もありますが、胎児への影響が心配な場合は服用を中断することが奨励されています。

そのほか、血行を促進することで発毛を促すとされるミノキシジルが配合された外用薬については、男性用の製品では今のところ妊娠や胎児への影響は懸念されていないようです。しかし女性用のミノキシジル外用薬においては、妊娠中の安全性が確認されておらず、ミノキシジルが母乳に移行する性質があることから妊娠中や妊娠の可能性のある女性・授乳中の女性は使用できません。妊活を考えている女性が女性用ミノキシジル外用薬を使用している場合は使用を中断する必要があるといえるでしょう。

AGA治療薬が子供に与える主な症状は?

子供に出る主な症状
プロペシアやザガーロ、ミノキシジルといった多くのAGA治療薬は、服用時の安全性が確立されていないため20歳未満の未成年者による使用が禁じられています。AGA治療薬が子供や未成年者へ与える症状として考えられるのは主に次の4点です。

1.男児の生殖器の生育への影響

プロペシアやザガーロなど男性ホルモンに作用するAGA治療薬の場合、特に未成年の男子が使用すると生殖器の生育に悪影響を与えると考えられています。

2.ホルモンバランスや身体の発達への影響

上記同様に男性ホルモンに作用するプロペシアやザガーロなどのAGA治療薬を未成年者が使用した場合、ホルモンバランスに影響を与える恐れがあります。また、男性らしい身体をつくるための筋肉の発達など身体の生育面にも影響を及ぼす可能性も懸念されています。

3.重度の副作用が起こる恐れ

AGA治療薬の中には、肝臓障害や心拍数が早くなる・頭痛などの副作用が生じる場合があります。未成年者が服用した場合、成人男性より重度の副作用や健康被害が起こりうる可能性があります。

4.その他

上記のほか、発疹やかゆみ・吐き気などの症状が起こりうる場合があります。未成年者が薄毛を改善したい場合は、天然由来成分などが配合された未成年者用の育毛ケア用品を使用することが奨励されています。

AGA治療薬があたえる女性への影響は?

AGA治療薬は成人男性にのみ服用が認められている製品が多く、女性への適用や安全性が確立されていないケースがほとんどです。例えばフィナステリド錠やデュタステリド錠は薄毛を引き起こす男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」の生成に関わる還元酵素5αリダクターゼの働きを阻害する作用がありますが、女性版AGAといわれるFAGA(女性の男性型脱毛症)では女性ホルモンであるエストロゲンの減少が薄毛を引き起こす主な原因と考えられているため、AGA治療薬ではなくFAGA専用の治療薬を服用する必要があります。そのほかミノキシジル外用薬などについても、AGA用の商品は濃度が高く女性は使用できません。女性がミノキシジル外用薬を使用したい場合は、濃度が低い女性専用の製品を使用しましょう。

授乳中の女性はAGA治療薬に触れることは危険

授乳中の影響や症状
上記でも触れた通り、成人男性用のAGA治療薬は女性への安全性が確認されていません。特に、妊娠中や妊娠の可能性のある女性・授乳中の女性についてはより注意する必要があります。とりわけプロペシアやザガーロなど男性ホルモンに作用するAGA治療薬の場合、女性の体内に有効成分が取り込まれると男子胎児の生殖器などの発育に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、上記の医薬品は皮膚からも吸収される性質があるため、薬剤に触れるだけで有効成分が体内に取り込まれると考えられています。通常は薬剤が漏れ出ないようコーティングされていますが、念のため該当する女性が触れないよう保管方法に注意することが重要です。万が一漏れ出た薬剤に触れてしまった場合は、すぐに水と石鹸で洗い流してください。

まとめ

AGA治療薬の中には胎児や精子への影響が懸念されている製品があります。上記で紹介した治療薬以外の医薬品についても、使用上の注意などをよく確認することが重要です。医師やパートナーとも相談し、気になる場合は妊活中の服用を中断することも検討しましょう。