デュタステリドの初期脱毛の特徴は?発症率は?他の副作用は?

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AGA治療をしている人、またはこれから始めようと思っている人はデュタステリドという成分を聞いたことがある人は多いと思います。それは、現段階でAGAに対して最も効果のある成分のひとつがデュタステリドだからです。ただし、その高い効果に対してデュタステリドを服用する事によって初期脱毛が起こり悩んでいる人もいます。なぜ、こうした相反する現象がデュタステリドで起こってしまうのでしょうか?

このページでは、デュタステリドの初期脱毛症状に注目し説明していきます。

デュタステリドとは?

デュタステリドとは?
デュタステリドとは薬の名称ではなく、薬に含まれている成分のことです。ですから、デュタステリドの含まれている薬はひとつではないという事になります。

もともとデュタステリドは、前立腺肥大に対して効果があるとされていた成分で、アボルブという名前で現在でも処方されています。それがAGAに効果があるとされ、海外では2001年にデュタステリドが有効成分のザガーロが発売されました。日本では、2015年に認可され処方されるようになったAGA治療薬です。

その効果としては、デュタステリドよりも前からAGA治療薬として認可され処方されているフィナステリドと類似しています。デュタステリドはフィナステリドと同様にヘアサイクルを乱して、脱毛を早めてしまうジヒドロテストステロンを生成する5αリダクターゼを阻害する作用がありますが、デュタステリドは1型5αリダクターゼにも2型5αリダクターゼにも効果があります。また、デュタステリドの方が体内にとどまる時間も長い、つまり効果が持続するという特徴もあるのです。このような理由から、デュタステリドはフィナステリドよりも約1.5倍もの効果があると言われています。実際に脱毛抑制効果もさることながら、毛髪の成長に関してもデュタステリドの効果はフィナステリドよりも高いというデータがあります。

こうした事からも分かるように、デュタステリドはAGAによる抜け毛や脱毛で悩む人にとって、救世主的な存在の成分だと言えるでしょう。

デュタステリドでの初期脱毛はなぜ起こる?

デュタステリドでの初期脱毛はなぜ起こる?
デュタステリドは、脱毛を防ぐだけではなく発毛も促す事が分かっています。AGA患者の毛髪は、本来なら成長期でなければいけないものが休止期や退行期に入ってしまっているのですが、デュタステリドを服用する事によってこのヘアサイクルがリセットされます。つまり、デュタステリドによって新しい毛髪が毛根から成長してくるため古い毛髪が押し出される形で抜け落ちるという訳です。そのため、一時的に脱毛が増えて薄毛が進行したように見えてしまうんですね。これがデュタステリドによる初期脱毛の正体なのです。

初期脱毛は、新しい健康的な毛髪が成長している証しとも言えます。だから逆に初期脱毛があることは、それだけ効果があるとも言われているんですよ。

デュタステリドの初期脱毛の発症率は?

デュタステリドの初期脱毛の発症率は?
デュタステリドの発症率は10人に2~3人程度ではないかと言われています。そもそもデュタステリドによる初期脱毛は、起こらない人の方が多く、起きる人の方が少数派となっています。実はこのAGA治療薬による初期脱毛というのは、医師の間でも意見が分かれている問題なのです。デュタステリドの副作用として、こうした初期脱毛の症状があるとは報告されていない為、正しい発症率なども発表されていないのです。

デュタステリドの初期脱毛は通常いつまで続く?

デュタステリドの初期脱毛は通常いつまで続く?
もし、デュタステリド服用後の抜け毛の原因が初期脱毛によるものなら、必ず脱毛は終了します。そして、脱毛が起こらなくなった頃から本来の効果を実感できるようになるでしょう。

そんな初期脱毛は、通常約2ヶ月前後で終了します。長くても3ヶ月だと言われているので、それ以上続く場合は医師へ必ず相談をするようにしなければいけません。不安になると精神衛生上もよくありませんから、医師にアドバイスをもらうようにすると良いですよ。

デュタステリドの初期脱毛以外の副作用は?

デュタステリドの初期脱毛以外の副作用は?
ここまで取り上げてきた初期脱毛だけではなく、デュタステリドにはいくつかの副作用も報告されています。国内での臨床試験によると、およそ11%の人にデュタステリドによる副作用が現れたという事です。では一体どのような副作用が現れるのでしょうか。

デュタステリドが主成分のザガーロの国際共同試験によると、全体的な副作用の発症率は、557症例中95例で約17%となっています。

一番多い副作用としては、勃起不全が4.3%、次いでリビドー減退が3.9%となっています。この事からと分かるようにデュタステリドは、男性ホルモンに影響する成分だけあって男性機能に関する副作用の発症率が高いと言えますね。また、上記の数値は国際的な試験になりますが日本人に限定すると勃起不全は10%以上、リビドー減退の副作用も8%以上、そして射精障害も4%以上にものぼっています。

こうした男性機能に関わる副作用以外にも胃腸障害や鬱(うつ)症状もデュタステリドによる副作用の一例として報告されています。

まとめ

まとめ
デュタステリドによる初期脱毛は、本来であればそれほど気にすることではありません。長くても3ヶ月以内に収まりますし、その発症率は10人に2~3人程度です。初期脱毛はボロボロ髪の毛が抜けるとイメージしがちですが、これにも個人差がありわずかに抜け毛が増える程度の人もいます。初期脱毛よりも、男性ホルモンに影響する成分だけあって、その副作用として勃起障害などがあげられていることが重要です。妊活中には控えた方がよいかもしれません。

どちらにせよ、デュタステリドを服用して不安に感じる変化が起こった場合は、医師へ相談することをお勧めします。デュタステリドは服用を続けることでAGAを改善していく成分ですから、安心して続けられるようにしていきたいですね。