AGAのオンライン診療が「違法」と結び付けられてしまう背景や今後の展望を検証

新型コロナウイルス感染防止対策のひとつとして注目されているオンライン診療ですが、AGAのオンライン診療については「違法」というキーワードと一緒にリサーチされる場合があることが分かりました。AGAのオンライン診療は患者さんにとって大変利便性がありますが、イリーガルなのであれば利用を躊躇してしまいますよね。

今回は、AGAのオンライン診療が「違法」と結び付けられてしまう背景や、オンライン診療の今後の展望などについてお伝えします。

AGAのオンライン診療は違法ではない


オンライン診療は厚生労働省が認めている診療方法であり、AGAのオンライン診療についても違法ではありません。かつては初診時の対面診療を原則とするルールがありましたが、2020年4月の新型コロナウイルス感染防止における特例措置において初診からのオンライン診療が解禁されました。以来多くのクリニックがAGAのオンライン診療を取り扱うようになり、コロナ対策とも相まって普及しつつあります。

AGAのオンライン診療と「違法」が結び付けられてしまう事情


AGAのオンライン診療と「違法」というワードがセットでリサーチされてしまう主な背景としては、初診の対面診療が原則とされていた時期に「全てスマホで診療できる」と理解されかねない宣伝をしていた例があったことや、一部の医療機関が対面診療を省略して治療薬を処方していた例があったことが挙げられます。特に後者については、厚生労働省が指導に乗り出したことで当時ニュースにもなりました。

このような状況になった要因として、オンライン診療についての解釈に相違があったことが指摘されています。

オンライン診療については、1997年に発表された厚生労働省による「情報通信機器を用いた診療(いわゆる「遠隔診療」)について」の中で留意事項として「初診及び急性期の疾患に対しては原則として直接の対面診療によること」が明記され、「初診は対面診療が原則」というルールが定まりました。その後2015年に「遠隔診療を僻地や離島の患者・特定の疾患の患者以外にも解禁する」ことを示す通達が発表され、その中に「オンライン診療は直接の対面診療をおこなった上で実施しなければならないものではない」と読み取れる箇所があったこともあって、初診の対面診療を実施しないケースが生じたと考えられています。2018年にはオンライン診療におけるグレーゾーン部分を明確化する「オンライン診療の適切な実施に関する指針」が発表され、その中で「初診は対面診療を実施すること」が強調されることとなりました。

AGA治療は対面診療を重視している

上記のような一例はあったものの、オンライン診療を取り扱うAGAクリニックの中には初診に限らず対面診療を重視しているところが多くあり、新型コロナ対策の特例措置以降においてもいくつかのクリニックは初診での対面診療を原則としています。対面診療に重きを置くのはAGAの診療が視診や問診だけでなく触診も重要であるからとされ、現在初診からのオンライン診療に応じているクリニックの中にも、安心して治療を続けてもらうためとして必要時もしくは定期的に対面診療を受けることを強く推奨しているところがあります。

コロナ禍を経て初診からのオンライン診療が恒久化する見込みも

初診からのオンライン診療は新型コロナ対策の特例措置として解禁されましたが、翌2021年6月の規制改革実施計画において2022年から恒久化することが閣議決定されました。この決定により、感染が収束した後も初診からのオンライン診療が利用できるようになる見込みです。具体的には、オンライン診療の初診は今までに受診歴のあるかかりつけ医の診療を原則とするものの、健康診断結果や他の医療機関での記録などがあればかかりつけ医以外の診療も受診できるようになります。そのほか、医師と患者が事前にオンラインで病状などを確認し合い、両者の合意が得られた場合も初診からのオンライン診療が可能となります。また、オンラインによる服薬指導についても今後恒久化を目指すことが明らかになりました。

上記でも触れた通りAGA治療では触診が必要な場合もありますので、治療の過程で対面診療を求められるケースもありますが、初診からのオンライン診療が恒久化されることでAGA治療に対するハードルがさらに下がっていくといえるでしょう。

初診からのオンライン診療が恒久化した場合のデメリット

オンライン診療の恒久化については良い面だけでなく、医療機関や患者にとってデメリットになりうる点もあります。ここでは、初診からのオンライン診療の恒久化における主なデメリットについて検証します。

1.細かい診察やメンテナンスが難しい

オンライン診療ではモニターを隔てての診察になるため、症状を細部まで診察しにくいという側面があります。AGAの場合は薄毛の原因が円形脱毛症など他の脱毛症である可能性もあるため、初診時にはAGAかどうかの見極めも必須とされます。また、治療中も薬の効果や副作用による体調の変化などをチェックする必要があるため、AGAクリニックによっては初診時の対面診療や定期的な来院を継続することが予想されます。

2.治療方法が限定される可能性も

現在AGAのオンライン診療では投薬による治療がメインとなっていますが、AGA治療には投薬のほかに育毛メソセラピーやHARG療法といった様々な治療方法があります。患者の症状によっては投薬以外の治療方法を選んだ方がより早くAGA改善につながる場合もあるでしょう。初診からオンライン診療を受ける際は、どのような治療法を受けられるか事前に確認し、必要に応じてオンライン診療以外の選択肢を検討しておくと治療の幅や可能性が広がると考えられます。

3.医療機関の負担が増える

医療機関側のデメリットとして、オンライン診療に必要なインフラなどの整備や管理、情報セキュリティ対策といった負担が増えることが懸念されています。また、オンライン診療と対面診療の両立などの課題があることも指摘されています。

まとめ

AGAのオンライン診療は違法ではなく、今後も普及が期待される診療スタイルです。対面での診察を重要視するクリニックが少なくないため、オンラインと対面両方を利用した治療も検討してみましょう。自分に合う治療方法を見つけて、AGA改善に役立ててくださいね。

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