AGAは未成年でも発症する!?治療はできるの?その方法は?

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最近では、20代や10代の若者がAGA(男性型脱毛症)に悩むケースが増えてきているようです。AGA治療は20歳以上の成人男性を対象としている場合が多いですが、未成年者のAGA治療に対応しているクリニックも増加しており、親子で来院するケースもあると聞きます。

今回は未成年のAGA治療にフォーカスし、薄毛の原因や未成年ができる治療方法、金銭面での注意点などについて紹介します。

未成年の薄毛の原因

一般的にAGAの原因は男性ホルモンや遺伝といわれていますが、未成年者の場合は若者特有の生活スタイルも要因となるようです。ここでは、未成年のAGAや薄毛の主な原因について4点紹介します。

1.男性ホルモン

AGAは、男性ホルモンの一種「テストステロン」が還元酵素「5αリダクターゼ」と結合し、「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変容することが原因で引き起こされます。DHTが毛乳頭の細胞部に存在する男性ホルモン受容体(レセプター)と結びつくと、毛母細胞の働きが阻害され抜け毛や薄毛が進行します。テストステロンは筋肉や骨格など男性らしい身体を育むホルモンでもありますが、思春期に分泌が増加し始めるため、身体の生育だけでなく頭髪にも影響が及ぶ場合があります。

2.遺伝

AGAの発症には遺伝も関わっているといわれています。上記で触れた男性ホルモン受容体は、遺伝子の違いによって感受性の高さが異なり、特に母方からの遺伝子が影響しやすいと考えられています。遺伝子の活性度が強くなければAGAになる可能性が低いという見解もありますが、一般的には身内にAGAの方がいると薄毛を発症しやすいといわれています。

3.生活習慣やストレス

間食や偏食などによって食生活が乱れると、毛髪の成長に必要な栄養が不足して薄毛につながると考えられています。また、深夜遅くまでネットやスマホを見ることで睡眠不足になり、睡眠時に多く分泌される成長ホルモンの量が減ってAGAや薄毛につながるケースもあります。また、受験勉強や人間関係などから来るストレスも頭皮環境に悪い影響を及ぼす場合があります。

4.その他(ヘアケアやAGA以外の脱毛症)

上記のほかに、ヘアカラーやワックス・誤ったシャンプーの仕方などが毛髪にダメージを与え薄毛につながる可能性もあるようです。また、AGAではなく円形脱毛症や脂漏性脱毛症を発症している場合もあります。

未成年でもAGA治療はできる?

未成年でもAGA治療はできる?
未成年者でも、AGAの診察や治療を受けることは可能です。ただし、法定代理人(親権者もしくは未成年後見人)の方の同意が必要で、診察や治療時に保護者と一緒に来院することが求められる場合もあります。また、治療方法にも一定の制限があります。例えば、AGA治療薬として有名なフィナステリド錠やデュタステリド錠は、20歳未満の方への有効性や安全性が確立されていないため服用できません。リアップなどのミノキシジル外用薬についても、安全性の観点から未成年者は使用できないとされています。

未成年でもできる治療法は?

未成年でもできる治療法は?飲める薬はあるの?
未成年者がAGAや薄毛を改善したい際には、育毛剤や自毛植毛を利用したり、生活習慣やヘアケアを見直すなどの方法があります。ここでは、未成年でもできる治療・改善方法について5点紹介します。

1.育毛剤

頭皮に塗って薄毛を改善するアイテムです。商品パッケージの裏や説明書に「20歳未満は使用できない」旨の記載がない場合は、未成年者でも使用可能となっています。未成年の頭皮は大人に比べて柔らかくデリケートなので、刺激が強いアルコール(エタノール)が含まれていない商品や、天然成分が配合された商品を選ぶことが奨励されています。

2.自毛植毛

自分の毛髪を薄毛の気になる部分に移植する治療方法のことで、年齢制限なく受けることが可能といわれています。定着率が高く、定着後の毛髪が成長しやすいなどの特徴があります。クリニックの中には、植毛についてのメリットやデメリットが相談できるところもあります。

3.生活習慣の見直しや栄養補給

毛髪の成長に役立つタンパク質やビタミン類・亜鉛などの栄養素を積極的に摂取したり、髪の生育に関わる成長ホルモンが活発に分泌する22時〜深夜2時の時間帯に睡眠をとるなど、日常生活から対策を講じることも重要といわれています。クリニックの中には、毛髪の健康に不足しやすい栄養の処方を実施しているところもあるようです。

4.ヘアケア

誤った毛髪のケアが薄毛を引き起こしている場合、シャンプーなどのヘアケアを工夫することで頭皮環境の改善が期待できると考えられています。洗浄力がソフトなアミノ酸系のシャンプーなどを使用し、指の腹を使って頭皮をもみ洗いすることが奨励されています。

5.注入治療(※クリニックによります)

成長因子などを頭皮に注入する治療方法で、有効成分を患部にダイレクトに投与するため効果が出やすいといわれています。注入治療は20歳以上を対象としている場合が多いですが、クリニックによっては医師の判断と保護者の同意により可能なケースがあります。

無料カウンセリングや遺伝子検査を受けて対策する方法もある

AGAや薄毛に悩む未成年者の中には、治療を始めるのが難しかったり迷ったりしている方もいるかもしれません。そんな場合はAGAクリニックの無料カウンセリングや遺伝子検査を受けて、頭髪の状態やAGAのリスクを知っておくという方法もあります。診察や検査を受けることで、AGA対策や成人後の治療計画などに役立てることもできるでしょう。

・無料カウンセリングについて

AGAクリニックの中には、未成年の方の無料診療やカウンセリングを受け付けている医院も多数存在します。クリニックによっては、カウンセリングのみの場合は保護者の同意書を必要としないケースもありますので、公式サイトなどを確認してみましょう。

・遺伝子検査について

AGAの遺伝子検査は、AGAになるリスクや治療薬の効果の現れやすさなどを調べる検査です。遺伝子は検査をする年齢に関係なく同じ結果が出ると考えられており、親御さんの中には10代のお子さんの将来をかんがみて遺伝子検査を実施する方もおられるようです。また、AGAの発症には生活習慣も関わっているため、AGAになりやすい遺伝子を持っていたとしても予防や対策を講じることが可能といわれています。なお、最近では自宅で利用できる遺伝子検査キットも注目されていますが、商品によっては未成年もしくは18歳未満の方の利用ができない場合や保護者の同意が必要となるケースがあります。

治療費など金銭面の注意点

治療費など金銭面の注意点
未成年者がAGA治療をする場合、費用をどう捻出するかという点が懸念されます。育毛剤だと1商品あたり1,000円~10,000円程度、自毛植毛だと1,000グラフト(毛穴)あたり40万円~100万円程度かかるといわれていますが、AGA治療は3か月~6か月程度継続することが重要とされているため、費用を一定期間支払い続ける必要があります。治療方法によってはお小遣いやアルバイト代だけでは支払いが難しい場合がありますので、金銭面について保護者とよく相談し、無理なく続けられる治療プランを立てましょう。なお、クリニックの中には医療ローン(分割支払い)が利用できるところもありますが、未成年者が利用を希望する場合は保護者が申込者となるため注意が必要です。

まとめ

まとめ
一定の制限はありますが、未成年者でもAGA治療は可能です。治療の敷居が高い場合は、カウンセリングや検査を受けて対策するという方法もあります。保護者や家族ともよく話し合い、無理なくAGAや薄毛を改善していってくださいね。