AGAを誘発する嗜好品とは

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AGA(男性型脱毛症)の発症には、生活習慣やヘアケアなどが関係しているといわれていますが、お酒やタバコといった「嗜好品」にも注意が必要とされています。

今回はAGAを誘発する可能性のある嗜好品をピックアップし、AGAを誘発しやすい理由やそれぞれの嗜好品との付き合い方についてお伝えします。

そもそも嗜好品とは?


AGAを誘発する嗜好品について考察する前に、まず「嗜好品」がどのようなものなのかを理解しておきましょう。

嗜好品とは、身体に必要な栄養を摂取するためではなく、芳香や刺激、快感を求めるために摂取するもののことを指します。具体的には、「お茶」「コーヒー」「お酒」「タバコ」「清涼飲料水」「漬物」などが嗜好品に分類され、カフェインやアルコール、苦味成分、タンニンなどを含むものが多いとされています。また、広い意味では「菓子類」や「香辛料」も嗜好品に含まれる場合があります。

AGAを誘発しやすい嗜好品①アルコール

AGAを引き起こしやすい嗜好品のひとつが「アルコール」です。アルコールが毛髪や頭皮に良くない影響を与える主な理由は次の通りです。

1.アルコールを分解する際に毛髪に必要な栄養素が消費される

アルコールは肝臓で分解されますが、その際に「アセトアルデヒド」という毒性を持つ物質が発生します。アセトアルデヒドは頭痛や吐き気といった二日酔い症状を引き起こす物質で、ALDHと呼ばれる脱水素酵素の働きによって毒性のない酢酸に分解されます。アセトアルデヒドが分解される過程において毛髪の成長に必要なアミノ酸が消費されるため、過度の飲酒は毛髪の健康を阻害する可能性があると考えられています。

2.AGAの要因となる物質を増加させる

アルコールを大量摂取すると、アセトアルデヒドが充分に分解されず体内に残存してしまう場合があります。体内に残ったアセトアルデヒドは、AGAを引き起こす要因となるジヒドロテストステロン(DHT)を増加させる作用があるともいわれています。

3.睡眠の質に悪影響を及ぼす

適度な飲酒がスムーズな入眠を促すケースもありますが、過剰な飲酒は寝つきが悪くなったり、夜中に数回目が覚めたりといった症状を誘発する場合があります。睡眠時は毛髪の成長や健康に必要な成長ホルモンの分泌量が増える大事な時間でもあるため、アルコールの過剰摂取によって睡眠の質が下がると、育毛にも悪影響を及ぼすと考えられています。

AGA対策にはアルコール摂取量をコントロールすることが重要

アルコールはAGAの直接的な原因にはなりませんが、毛髪の成長に良くない影響を与える側面があります。とはいえ、適量な飲酒は血行促進やストレス緩和といったポジティブな作用もあります。お酒の量を減らす、休肝日を設けるなど、過度な飲酒を避けてアルコールの摂取量をコントロールすることがAGA対策に必要といえるでしょう。

AGAを誘発しやすい嗜好品②タバコ

「タバコ」もAGAを引き起こしやすい嗜好品として知られています。その主な理由としては次のような要因が挙げられます。

1.血管が収縮し毛髪に栄養が届きにくくなる

タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。ニコチンによって血管が収縮すると血行が滞り、毛髪の生成や成長に必要な栄養や酸素が運ばれにくくなって薄毛や抜け毛につながりやすいと考えられています。

2.ジヒドロテストステロン(DHT)の濃度が上がる

ハーバード大学の研究によると、喫煙者は非喫煙者に比べて体内のDHT濃度が14%程度高いことが確認されました。DHTは毛乳頭細胞に存在するアンドロゲンレセプター(受容体)と結合することでAGAを発症させるため、DHT濃度の上昇そのものがAGAの直接的原因になるとは言い切れませんが、AGAのリスクが上がる可能性はあります。

身体の健康のためにも禁煙を目指そう

タバコには発がん性物質が200以上含まれているとされ、「百害あって一利なし」ともいわれています。AGA対策だけでなく、身体の健康のためにも禁煙・卒煙することを検討してみましょう。ガムなどで喫煙したい気持ちを紛らわせる、タバコに代わる気分転換や息抜きの方法を見つける、禁煙外来に通うなど、自分に合った方法で禁煙を心がけてみてくださいね。

コーヒーにも注意が必要?

アルコールやタバコに並ぶ嗜好品として有名なコーヒー。コーヒーについては、AGA対策に役立つ面もあれば注意したい面もあります。

AGA対策におけるコーヒーのメリット

血行促進作用が期待できる

コーヒーに含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」には、血流を促進させる作用があるといわれています。血流が促進すると毛髪に必要な栄養が運ばれやすくなるため、薄毛対策に役立つと考えられています。

利尿作用によって老廃物が排出されやすくなる

コーヒーが含有するカフェインには利尿作用があり、身体に溜まった老廃物を排出する働きがあるとされています。デトックス効果のほか、AGAを引き起こす要因となるDHTの排出に期待できるのではないかともいわれています。

コーヒーの香りがストレス軽減につながる

最近の研究では、コーヒーの香りを嗅ぐことで脳内のα波が影響を受け、リラックスした状態になることが明らかになったとのこと。コーヒーの香りは気分転換やストレス解消にも役立つと評価されています。

AGA対策におけるコーヒーのデメリット

亜鉛が吸収されにくくなる

亜鉛には毛髪の主成分を形作る役割がありますが、コーヒーに含まれるカフェインには亜鉛の吸収を阻害する作用があるといわれています。亜鉛が体内に吸収されにくくなると毛髪の生成が妨げられ、AGAや薄毛につながると考えられています。

睡眠の質を下げる

カフェインには覚醒作用があるため、夜間に摂取すると睡眠の質が低下する恐れがあります。前述した通り、睡眠時は毛髪の成長に必要な成長ホルモンが分泌される大切な時間帯です。質の良い睡眠をとるためにも、コーヒーを飲む時間帯や量には注意が必要です。

コーヒーがAGAの直接的な原因になる可能性は低い

一般的にはコーヒーがAGAの直接的な原因になる可能性は低いと考えられていますが、コーヒーを過剰摂取すると上記のようなリスクを引き起こすことを留意しておきましょう。コーヒーには良い面もありますので、コーヒーの効果が得られるよう工夫して飲むこともポイントです。毛髪への影響が気になる場合は、コーヒーを飲む回数を減らしたり、カフェインレスコーヒーを取り入れてみたりといった方法を試してみましょう。

まとめ

アルコールやタバコは、間接的にではありますがAGAの発症に関わっていると考えられています。頭髪だけでなく身体の健康のためにも過剰な飲酒は控え、禁煙を試みましょう。普段の嗜好品を見直して、AGA改善や対策を進めていってくださいね。