AGAはなぜ遺伝によって発症しやすいといわれているの?

「AGAには遺伝子が関係している」という声をよく聞きます。母方から受け継ぎやすいという見解も多いため、母親の家系に薄毛の人がいる場合は心配になってしまいますよね。AGAの発症には、少なからず遺伝が関与することが分かっています。ただし、必ずしも母方の遺伝子だけが影響するとは限らないようです。
今回は、AGAが遺伝によって発症しやすいと言われている理由や、遺伝以外に注意したいポイント、遺伝子検査などについてお伝えします。

AGAはなぜ遺伝によって発症しやすいといわれているの?


AGAが遺伝によって発症するといわれているのは、「AGAになりやすい遺伝子」が存在し、その遺伝子を持っている人が発症しやすいと考えられているから。ここでは、AGA発症の鍵を握る主な遺伝子について紹介します。

1.還元酵素「5αリダクターゼ」の活性を高める遺伝子

AGAは、男性ホルモンのひとつ「テストステロン」が5αリダクターゼと結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化して発毛や育毛を妨害することで引き起こされます。5αリダクターゼは身体中にある毛穴の皮脂腺に存在し、頭髪では毛乳頭内に存在しています。5αリダクターゼの活性度を高める遺伝子を持っていると、5αリダクターゼの働きが活発化するため、DHTが生成されやすくなりAGA発症の可能性が高くなります。なお、この遺伝子は母方だけに限らず、母親と父親双方の遺伝子の組み合わせで継承する確率が変化するといわれています。

2.アンドロゲンレセプターの感受性を強める遺伝子

テストステロンと5αリダクターゼの結合によって生まれたDHTは、毛乳頭細胞に存在する受容体「アンドロゲンレセプター」と結びつくことでAGAを引き起こす指令を出し始めます。アンドロゲンレセプターの感受性が強い遺伝子を持っている場合、DHTとレセプターが結合しやすくなるためAGAを発症する確率が高くなると考えられています。
この遺伝子はX染色体上に存在する遺伝子で、母方からしか継承されない性質があります。そもそも染色体とは人間の性別を決定づける遺伝子のことで、父親のX染色体と母親のX染色体の組み合わせで「女性(XX)」になり、父親のY染色体と母親のX染色体の組み合わせで「男性(XY)」になります。生まれてくる子どもが男性の場合、X染色体は母方からのみ引き継ぐため、母親のX染色体に存在するアンドロゲンレセプターの感受性が強い場合はAGAを発症しやすいと考えられています。

AGAの遺伝子を持っていると100%発症する?


AGAになりやすい遺伝子を受け継いでいたとしても、100%発症するわけではないといわれています。上記で紹介した遺伝子の活性度が弱い場合はAGAを発症する可能性は低い、という見解も多々あります。一方で、AGAになりやすい遺伝子を持っていないにも関わらずAGAを発症したケースもあるようです。詳しくは後述しますが、AGAの発症には生活習慣などが関与している場合もあり、遺伝子のみが原因で起こるとは言い切れないのが現状です。

遺伝以外の要因で薄毛につながることもある?


薄毛になるリスクは遺伝子だけでなく、生活習慣やヘアケアとも関係しているといわれています。ここでは、遺伝以外で注意したい薄毛対策のポイントを4点紹介します。

1.食生活

毛髪は毎日の食事から摂取する栄養素によって育成されます。毛髪を作るタンパク質のほか、アミノ酸やビタミン類・亜鉛などを中心にバランスよく摂ることが重要です。食事のみの摂取が難しい場合はサプリメントを利用する方法も推奨されています。

2.睡眠

成長ホルモンには、毛母細胞の増殖や毛髪に栄養を届ける血液の促進を促す作用があると考えられています。成長ホルモンが最も分泌されるのは、眠りに入ってから1時間ないし3時間程度。できるだけまとまった睡眠時間を確保し、質の良い睡眠をとることを心がけましょう。

3.ヘアケア

日々のヘアケアも髪の健康に影響を与えます。例えばシャンプーの場合、強い力で頭髪をこすり洗いすると地肌が傷んで炎症を起こし、毛髪が育ちにくくなるケースがみられます。指の腹を使い、頭皮をマッサージするイメージで丁寧にシャンプーしましょう。

4.その他

上記のほか、運動不足は血液循環の悪化や新陳代謝力の劣化を招き、薄毛の要因になる場合があります。ストレス解消も兼ねて、適度な運動を生活に取り入れるようにしましょう。また、タバコに含有されているニコチンには血管を収縮させる性質があるため、血行が悪くなり、毛髪に必要な栄養が運ばれにくくなります。薄毛対策をする場合は喫煙を控えることもポイントとされています。

遺伝子検査を受けてみよう


AGAになりやすい遺伝子を持っているかどうか気になる場合は、遺伝子検査で確認するという方法もあります。AGAクリニックでの検査のほか、最近は郵送で検査が受けられるキットも利用できます。

AGAクリニックでの遺伝子検査

AGA治療専門クリニックで実施している遺伝子検査で、アンドロゲンレセプターの感受性をチェックしたり、5αリダクターゼの発現度合いなどを調べたりすることができます。遺伝子の状態やAGAを発症するリスクを知るだけでなく、結果によってどの治療が効果的かなどAGA治療の参考になる点も魅力です。検査方法はクリニックにもよりますが、血液採取や頭髪を抜毛する方法が主流です。価格はおおよそ20,000円程度となっています。

検査キットでの遺伝子検査

DHCやAGAドックなどが提供している郵送での遺伝子検査です。アンドロゲンレセプターの感受性についての遺伝子を調べるほか、キットによってはAGA治療薬の効果予想や、リスクごとに特化した薬用トニックを用意しています。口内粘膜を採取して郵送するだけのシンプルな検査方法で、気軽に受けられるメリットがあります。結果は3~4週間程度で受け取れます。価格がおおよそ10,000円~13,000円程度と比較的安価なのもポイントです。

DHC遺伝子検査

まとめ

AGAになりやすい遺伝子は、あくまでも「なりやすい」遺伝子。受け継いでいたとしても100%発症するとは限らないようです。心配な場合は遺伝子検査を受けたり、クリニックのカウンセリングで相談してみましょう。AGAと遺伝の関係を知って、AGA対策や改善に役立ててくださいね。

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