頭皮の両ワキから脱毛が進行し、アルファベットのMの形に見える事からM字ハゲと呼ばれる薄毛の症状があります。これは、女性ではなく主に男性に多く見られる薄毛の症状です。
M字ハゲは、前髪をあげた状態ではじめて確認する事ができるため、ヘアスタイルによっては自分でもその進行に長く気が付かない事もあります。そんなM字ハゲの原因や治療方法にはどんなものがあるのでしょう。
M字にハゲる原因は?
M字にハゲる原因の多くは、悪玉男性ホルモンDHTの増加によるものです。このDHTが毛包のレセプターと結びつくと、脱毛が起こってしまうんですね。これは、体質や遺伝の要素も強くDHTを生成する5αリダクターゼが多い人、DHTが毛包のレセプターと結びつきやすい人は脱毛が起こりやすくM字ハゲになりやすいのです。
M字にハゲる理由は、頭皮の生え際の部分に特にDHTが多い事に加えて血行が悪くなりやすい部位のためとなります。
M字にハゲるとAGA?
M字に髪の毛が薄くなったら、まずAGAと考えでも間違いないでしょう。薄毛や脱毛が起こる原因はAGA以外にもありますが他のことが原因で、きれいにM字ハゲが進行するというケースはあまり考えられません。
AGAかどうかを判断するポイントとして、どの部分が薄くなるかどうかで判断する事もあります。男性で髪の両側の生え際が薄くなってきた場合は、AGAの恐れがあると肝に銘じましょう。
M字ハゲが気になったらどこに相談するべき?
M字ハゲが気になったら、専門のAGAクリニックやAGA治療も行っている皮膚科に相談してみると良いでしょう。特に専門のAGAクリニックでは、頭皮や毛穴を調べ、血液検査などをしてM字ハゲが本当にAGAなのかどうかを調べる事ができるのです。皮膚科の場合は、そこまで詳細な検査をしているところは少ないでしょう。
なんとなくM字に頭皮が薄くなってきているような気がする、と思ったら早めにこうしたAGA治療機関に相談しましょう。M字ハゲの多くはAGAである事がほとんどですが、まれに違うことが原因で、何か病気が隠されているケースがあるので、まずは相談からしてみましょう。
M字ハゲに効果が期待できる対策法は?
M字ハゲに有効な対策としては、頭皮の血行を改善する事です。そのためには、マッサージなども有効となります。ただし、ブラシで頭皮をたたくような強烈なマッサージはダメージを与える事になり逆効果となってしまうので止めてください。マッサージをする場合は、指の腹で優しく行いましょう。
また、M字ハゲに悩んでいる人は、頭皮がべたついている事も多いものです。毛穴に皮脂が詰まっていると、抜け毛を促す要因にもなるのでシャンプーでしっかりと余分な皮脂を落とす事も大切ですね。
他にも適度な運動もM字ハゲに有効だと言われています。運動をする事でDHTの量を減らす効果が期待できます。
ただこれらの対策は、M字ハゲの改善というよりは、予防という意味合いの強い対策になります。M字に脱毛が進んでしまうと、こうした対策だけをしても改善は難しく進行を止める事も難しいでしょう。あくまでも予防対策や治療との並行して行ってください。
また遺伝や体質の側面も強いため、これらの対策は誰でも効果を実感できるわけでもありません。
M字ハゲの治療方法は?
M字ハゲの治療方法は、AGAの治療と同じ方法がとられます。男性ホルモンのジヒドロテストステロンを抑制して、脱毛の進行を止める治療や血行改善、毛包を活性化して発毛を促す治療を行います。
ですから早い段階で治療を行うと、薄毛の進行を抑えるだけではなく改善も見込めるのです。
M字ハゲの治療相場は?
M字ハゲの治療の相場は、内服薬や外用薬はそれぞれ1ヶ月5,000~10,000円前後の費用がかかります。一般的なプロペシアやミノキシジル以外の治療となると、育毛メソセラピーは50,000円~とより高額になってしまいます。その他、初診の際の血液検査などは5,000円~10,000円ほどかかるクリニックが多くなっていますね。
M字ハゲの治療は、いろいろな方法がありますが、どれも保険がきかないため平均的な治療費の相場は1ヶ月1,0000~20,000円はするものです。
AGA治療費の相場:形態や治療内容ごとの費用は?
まとめ
M字ハゲは典型的なAGAのハゲ方であり、両ワキがどんどん薄くなっていく場合はAGAを発症していると見て間違いありません。
つまりM字ハゲは進行する薄毛のため、治療をするしか進行を止めて改善をする方法はありません。もちろんその他、頭皮の血行改善なども対策として有効ではありますが、それだけではM字ハゲをくいとめる事は難しいのが現実です。
AGAクリニックなどでは、M字の治療症例が豊富で十分に改善が望めます。できるだけ早くこうした医療機関に相談をして、治療をスタートしましょう。ただし、M字ハゲの治療には保険が適用されないので実費となってしまいます。治療は継続しなければいけない症状となりますので、治療費の相場を参考にしながら、無理なく続けられるクリニックを見つけましょう。